「結婚したいんです」と言いながら、いざ婚活を始めると、相手のちょっとした短所が気になってしまったり、ネガティブな思いがわき上がってきたりして、なかなか婚活が上手く進まない人がいます。

こうした方々の中には、本人が結婚を望んでいない(意識的にせよ無意識にせよ)ケースがあります。

「本当はまだシングルでいたい」という思いがありながら、年齢や世間体を気にして「結婚しなければ」という考えで動いているのです。

今回は「本当は結婚したいわけではないけれど、年齢や世間体が気になってしまう」という方に向けて記事を書きました。

世間体で結婚するのはアリですか?

私は「世間体」や「焦り」だけが理由なのであれば、無理をしてまで婚活をする必要はないと思っています。

なぜなら、心に反してまで婚活をしたところで上手くいかないし、幸せな結婚生活は送れないと思うからです。

そして、1人の既婚者として言わせてもらうと、家族として生きていくというのは、それほど甘いことではありません。

適齢期に結婚して、一見幸せそうな家庭を築いているように見えても、夫婦間のトラブルを抱え、深く悩み苦しんでいる人たちも多くいます。

うわべだけの世間体で幸せなど測れません。

「世間」があなたの人生の責任をとってくれるのでしょうか? 幸せを保証してくれるのでしょうか?

表面的に幸せそうに見えても、体裁が整っているように見えても、内側で泣いていたり、世間体のためだけに自分の人生を不幸にしていては何の意味もありません。

さらにいってしまえば、結婚だけが人生の幸せではありません。

自分の幸せを決めるのは「世間」ではなく、自分です。

そのうえで「自分は本当に結婚したいのか?」もう一度問いかけてみてください。

気にしているのは本当に世間体?

「ホンネを言うと、結婚がしたいとは思えない」

このように言う方は、以下の3つのパターンに分けることができます。

① 経済的・精神的に自立しており、他に優先したいことが多くある

② 自己肯定感が低くて、他者と深い関係を築けない。周りからの目が気になる

③ 結婚に対するネガティブなイメージが強い

①のパターンであれば、急いで婚活をする必要はないし、必要があれば、その人に合ったタイミングで出会いは訪れると思います。

しかし、②や③のパターンの場合は「結婚したくない」という言葉の下に、もっと根本的な問題が隠れている場合があります。

こうした方々は、根本にあるセルフイメージやネガティブなイメージを改善することで、結婚に対して前向きになる可能性もあるのです。

まずは「結婚したくない理由」がどこにあるのか分析し、自分の心としっかり向き合うことから始めてみましょう。

(※当社の婚活コンサルでは、このような方たちを対象としたワークも行っているので、ご興味がある方はこちらをご覧ください)

単に自信のなさから、結婚や異性に対して臆病になっているだけかもしれないですし、

結婚に対するネガティブなイメージがある場合は、その原因がどこから生じたものなのか、その情報やイメージは本当に客観的で正しいのかも見つめ直してみてください。

そのように自分の心と向き合った上でも、やはり「今の自分に結婚は必要ない」と思えたなら、それも1つの選択です。

世間体などに惑わされず、自分の生き方と幸せを恐れずに貫いてください。

「世間体」がきっかけでも、婚活を始めて変わる場合もある

結婚相談所には、「世間体」や「年齢」を気にして結婚を考えるようになった、という方もいらっしゃいます。

しかし、本人が自己肯定感をきちんと持ち、結婚に対して特段ネガティブなイメージを持っていなければ、成婚は順調に決まるし、「結婚もいいものですね」と言って、あっけないくらい良き家庭人になっていく人もいます。

結婚に対するリアリティが感じられなかっただけで、いざ結婚相談所に入会し、結婚と本気で向き合うようになって、やっと結婚が現実味を帯びてきたと語る人もいます。

つまり、婚活を始めて意識が変わる、ということも人によってはありえるのです。

深く考えすぎて不安になってしまっていたけれど、いざ動き出してしまえばスルスルと事が運び「やっぱり結婚もいいな」と思える。

そのようなケースもあるので、まったく婚活をしたことがないのであれば「先入観を持たずに婚活を始めてみる、行動をしてみる」というのもオススメします。

婚活をしてみたけれど、やっぱり自分が結婚を求めていないことがわかった、という場合もあるかもしれません。

もし頭でっかちになってしまっていて、結婚を否定的に考えているなら、そこからまず一歩踏み出してみましょう。

結婚はしたくないけれど、年齢的な焦りがある場合

たしかに婚活に「年齢の壁」があるのは事実です。

その現実をきちんとお伝えすることも私たち婚活カウンセラーの仕事だと思っています。

ただし、年齢を重ねたから結婚が難しくなるとか、妥協しなければいけないとかは思わないでほしいのです。

なぜなら、いくつになっても幸せな結婚をかなえる人は、幸せになっていくから。

逆にどれほど若い年代から婚活を始めようとも、本人に「結婚したい」という思いがなければ、婚活は苦戦します。

究極的に言えば、結婚できるかできないかは、年齢とか外見ではなく最後は「本人の意思」の問題なのです。

だから、自分が望んでいないのならムリをする必要はないし、本当は結婚したいのだけれど、ネガティブなイメージが邪魔をしているのなら、そのイメージを払拭するために情報を収集するなり、行動するなりしてみるといいと思います。

繰り返しになりますが、幸せを決めるのは「世間」ではなく、自分です。

もう一度、自分がどのような人生を送りたいか、見つめ直してみてください。