
すぐに消耗してしまうのは内向型だったから?
私は昔から、消耗しやすい自分に悩みを抱えていました。
気分のアップダウンが激しく、外に出ているときは明るい自分でいられましたが、家に帰るとグッタリ……、ときには、人と会うこと自体がおっくうになることさえありました。
消耗しやすいのは気分だけではなく体力もでした。
連日外に出て、人と会う日が続くと、急に動悸がしたり、抑鬱感に悩まされたりしました。
「内向型」という言葉に出会うまで、私は自分が異常な体質だと思っていました。
ちなみに、私の夫は「外向型」です。
彼が悩みを抱え、不幸せそうにしているときを観察すると、それは外向型の特性がうまくいかせていないとき。
彼は、人と交わらず、家の中でじっと内省をしているとエネルギー不足に陥っています。
反対にいろいろな場所に出かけて行き、人と交わって帰ってきたときの彼は生き生きとしています。
夫との出会いによって、私は大きな発見をしました。
それは、自分のタイプをきちんと把握して
・何をするとエネルギーが消耗してしまうのか
・どのようにエネルギーを回復させるのか
をきちんと理解しておけば、最も効率的かつ最大限に、自分を活かせるということです。
今回は、内向型と外向型の違いを夫と私の性質の例を挙げながら、説明したいと思います。
内向型と外向型の3つの主な違い/脳の仕組みが違う
内向型と外向型の違いは、様々あるのですが、ひと言でいえば「外部の環境に対する脳の反応の違い」といえます。
主な特徴としては以下の3つが挙げられます。
★エネルギーを得る方法
外向型:外部の環境や人との接触からエネルギーを得る
内向型:自分自身の内側からエネルギーを得る
外向型は人との会話することで、エネルギーを循環させています。
内向型は1人で静かに内観することで、エネルギーを整えます。
★刺激に対する反応
外向型:刺激によって活気づく
内向型:刺激が多いと疲弊する
外向型が好きなのは「何かが起こっている」活気のある環境。
内向型は情報が多いと混乱をきたしますが、1つのことを深く掘り下げるのは得意です。
★広さと深さ
外向型は広さを好む:たくさんの友人、経験、広く浅く知ること
内向型は深さを好む:量より濃さを求める
※上記の特徴に関しては、こちらの本を参考にさせていただきました。
「内向型を強みにする」
マーティ・O・レイニー著
外向型と内向型の特徴(事例編):外向型の夫と内向型の私の違い
では、実際に私と夫で行動にどのような違いがあるかリストアップしてみました。
どちらの項目が多く当てはまるか、外向型・内向型を診断するチェックリストとしても使えるかと思います。
外交型(夫) | 内向型(私) |
競争が好き
ライバルがいると燃える
|
競争が嫌い
ライバルがいると気がそがれる
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人がいる活気ある場所を好む | 人が多く集まる場所が苦手 |
考えながら話す |
考えがまとまらないと口を開かない
|
人と気軽に会う
フットワークが軽い
|
人と会うことに慎重
厳選した場にしか行かない
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考え事をしすぎると疲弊する | 考え事に没頭する |
1人でずっといると、精神的に不調をきたす | 1人になる時間がないと、精神的に不調をきたす |
大勢のパーティーなどが好き |
少人数の集まりが好き
|
意見を積極的に出したり、セミナーなどで質問をしたりする |
気軽に意見を出さない
大勢の場で話をすることが苦手
|
クリエイティブなことが苦手だ | クリエイティブなことが得意だ |
行動的だが、集中力は続かない | 腰は重いが、一旦集中力を発揮すると爆発的な力を見せる |
飲み会後は元気になる |
飲み会後は疲れる
|
電話をかけたほうが話がつくと思っている
話せば解決すると思っている
|
電話よりもメールで対応したい
話すよりも、文字で表現するほうが得意だ
|
情報収集の主な手段は、人と直接会うこと | 情報収集の主な手段は、本やブログなど |
誰とでも比較的すぐに仲良くなれるが、薄いつながりも多い | 関係性を構築するのに時間を要するが、一旦親しくなると、深く密な関係になる |
旅行では予定を詰めて、あちこち観光したいタイプ | 旅行では、1つか2つ行きたい場所に行ければ、あとはのんびりしたいタイプ |
単純作業に苦痛を感じる | 単純作業も淡々とこなせる |
ピンチの状況で咄嗟に行動に出る | ピンチの状況になると、しばらくフリーズする |
他にも例を挙げるなら、夫はYouTubeでJpopメドレーなどをよく聴いています。
しかも、このメドレー、15秒ごとぐらいに曲が変わり、私からしたら、気が散って仕方ありません。
だけど、夫からすれば「いろんな曲が聴けるお得感」があるのでしょう。
またテレビを見ていても、チャンネルをしょっちゅう変えます。
私はゆっくり番組を見たいので「なんで変えるのよ?」と思うこともしばしば。
これらは広さを求める外向型と深さを求める内向型の典型的な表れだと思いました。
とはいえ、完全に内向型と外向型に分かれるというものではなく、誰にでも外向的な面や内向的な面の両方があるものです。
ただ、どちらの性質を強く持っているかを知ったうえで、自分の中での行動基準を作る(エネルギーの使い方を考える)ことが重要だと思います。
エネルギーの回復方法を学ぼう!
自分が内向型であるなら、1日の中で、1人になれる静かな時間を持つこと。
良質な映画や本などに触れ、それらを自分の中で消化し、自分のエネルギーに変えていくことがポイントです。
外向型であれば、できるだけ多くの人に会うこと。
互いに刺激しあえる仲間を作ったり、あまり1人で考え込まないことが重要です。
また同時に、何をすると自分のエネルギーが消耗するかを知っておくのも大切です。
内向型であれば、うるさい環境や、人の多い場に長時間いるようなことはできるだけ避けたほうがいいでしょう。
外向型であれば、単純でつまらない作業を1人でずっとしていると、本来の活力が失われてしまうはずです。
自分にエネルギーがなく、心の状態が悪いと、仕事も勉強もはかどらず、やる気も行動力もなくなり、悪い出来事や環境を引き寄せてしまいます。
反対に自分がエネルギーに満ちていると、仕事が楽しくてたまらず、集中力を発揮し、未来の自分に必要な前向きな行動をとり、出会いにも恵まれるようになります。
物事がうまくいかないときには、自分の中のエネルギーが切れてしまっているのかもしれません。
そのため、このブログでは、エネルギーや心の状態の整え方についても発信していきたいと思っています。
まずは、自分の基本的なタイプと回復方法を理解し、日常的に意識するようにしてみましょう。
それだけでも毎日の生活の質が劇的に向上することは間違いないでしょう。