うちは夫婦仲良しですが、そんな私も結婚前にはマリッジブルーになり、彼に別れを切り出したことがありました。

今回は、私がマリッジブルーになった経験談と、なぜそれでも結婚を決めたのか、という話をしたいと思います。

マリッジブルーのきっかけは些細なことの積み重ね

「夫婦は学び合いが必要な者同士が一緒になる」とは言われますが、うちの場合もそうで、私と夫は性格が正反対です。

だから、夫婦生活を送っていても、互いの常識が通用しないということは多々あります。

結婚前に私たちは同棲をしていたのですが、正直言うと一緒に生活する中で「私とは違うところだらけだな」と感じる事が多々ありました。

食べるもの、お金の使い方、生活スタイル……細かいことを挙げるとキリがありません。

こうした違いにどんどん気づいていく中でプロポーズをされて、いよいよ後戻りできなくなった時、
「本当にこの人でいいのだろうか?」という不安が急にドッと押し寄せてきたのです。

結婚という人生の大きな選択において、こんなに不安を抱えたまま結婚をしてしまっていいのだろうか?

結婚って、もっとポジティブな感情でするものではないのか?

そんな疑問が押さえられなくなった私。

すると途端に、一緒に暮らしていた彼の何もかもが合わなく思えて嫌になってしまい、突然「別れたい!」という気持ちが強くなってしまったのです。

そうして、私は彼に「別れたいという気持ちになっている。とりあえず距離を置きたい」と伝えました。

彼は当時、1人暮らししていたマンションの部屋をまだ解約していなかったので、荷物をまとめ、その家に戻っていきました。

結婚を重く捉えすぎてしまっていた私

結果的には、彼がその時に私の状況を察してくれて、

「僕は結婚したいし、落ち着いたら話し合いたい」という言葉だけを残して、しばらくそっとしておいてくれたことがよかったです。

この間に私は冷静になりました。

自分でも結婚というものについて、とことん考え抜いたし、信頼できる人たちにも相談した。

中でも大きかったのは、結婚して30年以上を超えた人生の大先輩でもある母の言葉でした(母は1度、彼に会ったこともありました)。

 

「そんな重く考えず、結婚したら?

話を聞いてても、会ってみたときも、お母さんは良い人だと思ったけどな。

優しくて愛情深い人じゃない? それって結婚生活でいちばん大事なことだと思うよ。

どんなにお金持ちでも、素敵な人でも、優しさや愛情のない人と一緒になれば不幸になると思う。

あなたを何より大切にしてくれる人と一緒になれたら、人生は幸せだよ」

 

私は不安にがんじがらめになって、彼の長所や、私に向けてくれていた優しさ、愛情までを見失い、結婚に臆病になっていました。

でも「そんなに重く考えるのやめたら?」という言葉で、急に冷静になり、心が軽くなったのでした。

そうして1週間ちょっとの冷却期間をおいて、ようやく彼ともう一度向き合おうと思ったのです。

マリッジブルーだった私が結婚を再び決断するまで

夫の尊敬すべき点で、いつも感謝していることは常に「問題と徹底的に向き合ってくれる」ことです。

何かすれ違ったり、問題が起きたときにも、逃げたり、ぼやかしたり、目を背けたりせずに

・何が問題だったか
・お互いが何を感じたのか
・どう改善すればいいか

というのを一緒に話し合い、穏やかに私の言葉に耳を傾け、建設的な解決策を一緒に考えてくれます。

ひとときの冷却期間の後、彼と会ったときにも

彼は「吐き出したいことはすべて言ってほしい」と、すべて私の言葉を受け止めてくれたうえ、彼なりに「アスナの不安の解消法を考えてきた」と言って、

預金通帳から、メモ帳にビッシリ書いた宣言や未来計画までいろいろ見せられ(笑)、

最後には「不安にさせてゴメン。絶対に幸せにするから、結婚してください」と言われました。

勝手に不安を感じて、逃げたのは私のほうだったのに、

しかも、話し合いの結果によっては別れも覚悟していたのに、

そんな私でさえも受け止めてくれて
「どうやったら、この問題を一緒に乗り越えていけるか」ということを前向きに考えていてくれた彼には本当に胸を打たれました。

そして未熟な私ではあるけれど、彼とであれば、どんな事も乗り越えていけるだろうと思ったのです。

そうして私は結婚を決めました。

マリッジブルー後の結婚生活

マリッジブルー事件はあったものの、その後は楽しく仲良く暮らしています。

今も結婚して本当によかったなと思っています。

もちろん、時にはケンカすることもありますが、価値観の違いも段々と気にならなくなるというか、
「そういう考え方もあるのね」と自分自身も相手を受け止められるようになりました。

また、「話し合い」は結婚後も大事にしているので、すれ違った時や問題が起きた時は徹底的に話し合っています。

そうして違いを乗り越えて、そのたびに絆や夫への尊敬が深まっている気がします。

だから、私は「価値観は同じでなくとも大丈夫」と思っています。

「味覚や金銭感覚が同じ相手と結婚したほうがいい」という声もたまに聞きますが、我が家は味覚も金銭感覚も性格も正反対です。

しかし、1つ1つの問題ときちんと向き合ってくれる相手、冷静に話し合いができる関係性であれば、違いなど超えていけるものです。

あと「優しさ」「愛情深さ」「穏やかさ」は、結婚相手を選ぶポイントとして本当に大切だなと思います。

金銭や外見といった表面的な条件よりも、この3つを備えた相手のほうが、間違いなくあなたを幸せにしてくれます。

そんな相手と出会えたなら、絶対に手放さないことです。

もしもマリッジブルーになったら……

今後、もしマリッジブルーを経験されることがあれば、また現在交際中の相手との未来に不安を感じているのであれば

・一旦、相手と距離を置いて冷静になること
・信頼できる人に相談すること
・相手と徹底的に向き合って話をすること

を大切にしてみてください。

マリッジブルーは「この相手と幸せになれるか?」を測る1つの良いきっかけになると思います。

マリッジブルーを2人で超えた先には幸せが待っています。

素敵なパートナーと幸せな未来を築いてくださいね!

今回は以上となります。