私は婚活事業を運営しています。

結婚相談所、婚活イベントの企画・開催、恋愛カウンセリングなどを行っていますが、

「婚活パーティーに参加することに抵抗がある」「結婚相談所の入会が恥ずかしい」
という声をときどき耳にすることがあります。

ある女性は、こんなことを言っていました。

「結婚が決まったけど、実は彼とは街コンで出会ったんです。結婚式で、それを公表するのが恥ずかしくて…」

どうやら、婚活に積極的なこと、出会いの場に積極的に出かけていくことに対して、「恥ずかしい」と感じてしまう人がいるようです。

今回は、婚活を頑張りたいけど、他人の目が気になる…という人のために、どのようにその気持ちと向かい合えばいいか書いてみました。

結婚相談所の入会を恥ずかしいと思う人、思わない人の違いとは?

私が結婚相談所を始めてからビックリしたのは、結婚相談所に対する偏見でした。

「結婚相談所はモテない人の集まり」「最終的な手段」

という、非常に失礼なレッテルを貼る人たちにも出会いました。

中には、入会を迷っている方の理由が

「やっぱり結婚相談所で活動することに抵抗がある、恥ずかしい」ということもありました。

一方で「まったく恥ずかしいと思わない」という人たちもいます。

彼らの違いは何でしょうか。

そうした方々の話を聞いているうちに、私が行き着いた結論は「自己肯定」でした。

自己肯定感が高い人は、どんな出会いであれ、それを肯定的に受け止めるのに対して、

自己肯定感が低かったり、コンプレックスを抱えている人ほど、婚活を積極的に頑張ることに抵抗を示していたのです。

例えば、結婚相談所で活動することにまったく抵抗を覚えないという方は、主に2パターンに分かれました。

1 自己肯定感が高いタイプ

自分には異性に好かれるだけの魅力があると思っている。
いろいろな出会いの手段があり、そこでも出会いやお付き合いする相手を見つけることはできるけれど、あくまでも手段の1つとして結婚相談所を利用している。

2 現状を前向きに受け止めているタイプ

年齢が高くなり、周囲もほとんど結婚をしてしまった。
身近に出会いもなく、華やかな婚活パーティーなども苦手なので、落ち着いて活動できる場として結婚相談所を選んだ。

両者に共通しているのは、自分を受け入れ、前向きな選択肢として結婚相談所を選んだということ。

反対に、結婚相談所にネガティブなイメージを抱く人には下記のような特徴が見られます。

・コンプレックスが強い

・自然な出会いこそが理想だと思っている

・人からの評価を気にする、人に対していつも評価を下す

・自己肯定感が低い

・他者への猜疑心が強い

中には、親や親戚から「相手がいないんだったら、結婚相談所にでも行きなさい!」などという言い方をされて、ネガティブな印象を持ってしまったという方もいます。

婚活を頑張ることは、本当に恥ずかしいこと?/【自意識】との葛藤

「お見合いパーティーへの参加が恥ずかしい」と言っている人に、

「それって、具体的に誰かに、“恥ずかしいよね~、あいつモテないから、あんなとこ行ってるんだよ”って言われたの?」
と聞くと、大抵は「いや…、そういうわけでは…」という返事が返ってきます。

実は「恥ずかしい」という思いを抱えている人の多くは、実際にそのように言われたわけではなく、

「人からそう思われるのではないか」という不安から、「恥ずかしい」と感じているのです。

このときの「人」とは、具体的な存在ではなく、漠然とした【世間】だったり、周囲の人だったりします。

「恥ずかしい」という思いは、相手ではなく、自意識から生まれているのではないでしょうか?

このような思いは、自分に対する自信のなさから生まれています。

そもそも、自分を肯定していれば、どのような出会いの方法であっても、自分という価値は変わらないはずです。

自分に自信がないから、婚活パーティーに行く自分を「かっこ悪い」と評価しているのです。

そして、自分がそう思っているから、その他の婚活を頑張っている人に対しても
「ガツガツしていて、みっともない」「婚活パーティーなんてモテない人が行くものだ」という決めつけをします。

少なくとも自分に自信を持ち、ありのままを受け入れている人は、他の人が頑張っている姿を見て「かっこ悪い」とは絶対に思いません。

仮にそんな発言をする人がいるのだとしたら、やはり、その人も自分に自信がなく、他者からの評価を気にしているのです。

そのようなことを言う人がいても、「その人も苦しんでいるんだな」と受け止め、真に受けないようにしましょう。

頑張っている姿を見て、応援してくれる人はたくさんいます。

ちなみに、水原広子先生の『他人の目が気になる人へ』は、人からどう思われるか気になるという方には、ぜひ読んでほしい良書です。

水原先生は、他人の目を気にしている人のことを「まな板の上の鯉」にたとえています。

まな板の上の鯉とは、自分ではコントロールできない他者からの【評価】に、自分の価値を委ね、耐え続けなければいけないということです。

以下、引用させていただきます。

自分の形を整えて、あとは相手の評価を待つ。

少しでも不安な要素があると、また自分の形を整えることを考える。

そしてその後はまた相手の評価を待つ。

こんな生き方をしていたら疲れますし、どんどん力を失っていってしまいます。


『他人の目が気になる人へ』 水原広子著

自己肯定感を高めたいのであれば、人からの評価を手放しましょう。

人からの評価によって、あなたの価値が決まるのではありません。

街コンやお見合いパーティーは「自然な出会い」でないから、恥ずかしい?

「自然な出会い」にこだわる方は多いです。

しかし、私は「自然な出会い」と聞くと、疑問に感じます。

何をもって「自然」というのでしょうか?

職場、趣味のサークルなど、出会いを求めることを意図していない場で、出会うことを指すのでしょうか?

それって、それほど重要なことなのでしょうか?

街コンで出会った人と、職場で出会った人の間に、ハッキリとした差があるのでしょうか?

私は、すべての出会いがご縁だと思っています。

同じ時期、同じように出会いを求めて、出会った相手には、やはり特別な縁の力が働いていると思います。

だから、「自然な出会い方」にこだわって、自分の行動を制限しているほうが、出会いの機会を逃してしまいます。

どんな出会いもすべて、かけがえのないご縁。チャンスがあるなら、ぜひとも、積極的に出て行きましょう。

婚活を頑張ることは、恥ずかしいことでも何でもない

婚活を頑張っている人はステキだと思います。

実際に積極的に頑張っている人ほど、幸せな出会いに恵まれています。前向きな気持ちが幸せな出会いを呼び込むのです。

婚活を頑張ることが恥ずかしいと思っているのだとしたら「必死だと思われたくない」というプライドのせいです。

そんなものは脱ぎ捨てて、今すぐ行動しましょう。出会いのチャンスを自ら潰している場合ではありません。

頑張るあなたを応援しています!