コンフォートゾーンという言葉を聞いたことはありますか?
コンフォートゾーンとは、自分にとって居心地のいい、安心できると思える領域のことです。
かなえたい夢、達成したいことがありながらも、行動できない人というのは、コンフォートゾーンから脱出するのを恐れて、足踏みしている状態になっています。
私は婚活カウンセラーとして、日々、多くの方々の恋愛や婚活のご相談に乗っていますが、
「引っ込み思案で、恋愛がうまくいきません」という方は、コンフォートゾーンから抜け出すことができずに苦戦しています。
今日は、コンフォートゾーンを抜け出すために役立つアドバイスについて書いてみたいと思います。
① 引っ込み思案になる5つの理由
② コンフォートゾーンから抜け出す方法
③ 引っ込み思案な自分を変えて、コンフォートゾーンを抜け出す方法
引っ込み思案になる5つの理由
『ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』(アンディ・モリンスキー著)によると、
コンフォートゾーンを出て行動しようとすると、主に次の5つの障壁が立ちはだかるそうです。
2 好感との葛藤
3 実力との葛藤
4 憤りとの葛藤
5 モラルとの葛藤
それぞれについて、私自身の体験も混ぜながら解説したいと思います。
『ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』
(アンディ・モリンスキー著、花塚恵訳)
コンフォートゾーンの障壁① 自分らしさとの葛藤
新しい行動が、これまでの自分がとってきた行動と違うとき、自分に対する”恥ずかしさ”を感じます。
これが、自分らしさとの葛藤です。
例えば、私にとって「恋愛カウンセラー」と名乗ることは、ものすごく恥ずかしいことでした。
実を言うと、私は極度の引っ込み思案で、このお仕事をするまでは、在宅で翻訳やライティングの仕事をして生計を立てていました。
それまでの自分は普段、新しい人と接することなく、いわば引きこもり。
それが、人前に出て「自信を持とう! 恋をしよう!」と語るなんて、恥ずかしくて仕方ありませんでした。
私にとっての「私らしさ」とは、マイペースに暮らすこと、自宅やオフィスに引きこもって、職人のように仕事に打ち込むことでした。
そうした自分像が壊れてしまうことが怖かったのです。
コンフォートゾーンの障壁② 好感との葛藤
「こんなことをしたら、人からどう思われるだろう」という葛藤ですね。
あるいは「嫌われてしまうかもしれない」、「悪く評価されてしまうかもしれない」という不安。
結婚相談所に入会する方の中にも、「結婚相談所で活動していると周りに知られたら、どう思われるだろう」と気にして、なかなか入会が決意できない方がいます。
(ちなみに、もしもそう悩んで踏み出せない方がいれば、過去記事「結婚相談所はモテない人の集まり?/結婚相談所に抵抗があるなら、これを読もう!」をご覧ください)
私も、「アイツ、恋愛カウンセラーとか名乗って、怪しいこと始めたよね」という陰口をうっかり聞いてしまったとき、やっぱりショックでした。
新しいことを始めるときに、無意識に好感を求めてしまっている自分にも気づきました。
コンフォートゾーンの障壁③ 実力との葛藤
いざ始めてみたら、自分の実力のなさがバレるのではないか。そのような不安から踏み出せないことがあります。
オンラインサロンなど、コミュニティを運営しているオーナーの元には「こんな私でも入会できますか?」という質問が結構寄せられるようです。
この質問の意図って、「入ってなじめなかったらどうしよう」「すごい人ばかりで自分の能力の低さがバレてしまったら嫌だな」という心理が働いているのだと思います。
私の夫もバドミントンサークルを運営していますが、「【初心者のための】バドミントンサークル」と謳っているのにもかかわらず、バリバリの経験者さんが入ってきます。
これも、「実力が認められる場所にいたい」心理が働いているのではないかと思いました。
結婚相談所の入会をためらう方の中にも、「いざ入会して、お見合いが全然組めなかったらどうしよう」という不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。
コンフォートゾーンの障壁④ 憤りとの葛藤
「そもそも、なぜ変える必要があるのだろうか?」と感じて、イラだちや怒りを感じることです。
自分を守ろうとする、防衛本能のようなものでしょうか。
私たちは、新しいことをするとき、やる理由よりも、やらない理由を考えてしまいがちです。
新しいことを始めるときには、いくつもの疑問がうずまきます。
お金がもったいない、もっと実力がついてからのほうがいいのでは、本当にやる必要があるのか……。
もっともらしい理由はいくつも出てくるものですが、突き詰めると結局、どれも言い訳にすぎないことがわかります。
単純に自分のいる場所を変えるのは、すごく嫌なことなのです。だから、そうしなくても済む理由を考えてしまうのです。
コンフォートゾーンの障壁⑤ モラルとの葛藤
これは、ケースバイケースかもしれませんが、「こんなことをして、いいのだろうか?」という葛藤です。
例えば、これまでの環境をガラリと変える場合、これまで付き合ってきた人たちとの関係性が変わってしまうかもしれません。
場合によっては誘いを断ったり、頻繁に連絡をとらなくなったりすることもあります。
そんなときに「何か悪いことをしているのではないか」という罪悪感を覚えてしまうなら、それはモラルと葛藤していることになります。
引っ込み思案な自分を変えて、コンフォートゾーンを抜け出す方法
理由はわかったけれど、とはいえ何をすればいいのか。
自分自身の体験や、コンフォートゾーンを抜け出し、幸せをつかみとった多くの会員さんを見てきて、
私はコンフォートゾーンを抜け出すときに、必要なものは3つだという結論に行き着きました。
2 自己肯定感
3 他者の力
では、こちらも順に解説していきますね。
コンフォートゾーンの抜け出し方① 信念を持とう
スーパー引っ込み思案で腰が重い私が、何かアクションを起こすとき、それは「信念」があるときです。
達成したい目標、かなえたい夢、なぜそれをやらなくてはいけないのか、という目的が明確であればあるほど、「そうせざるをえない」という思いに駆られるのです。
コロンビア大学の組織心理学の研究では、女性は交渉事になると、自分のためではなく、人のためになるほうが強気で主張できるという結果が出てるそうです(『ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』より)。
すなわち、自分だけでなく、「他者のため」を意識したとき、私たちは、より大胆に行動できるということです。
なぜなら、それが【使命】に変わるからです。
自分は、コンフォートゾーンを抜け出すことで、何を達成したいのか?
理想の世界はどんな場所か、それは誰かを幸せにできることなのか?
そう問いかけ、自分の信念をクリアにしてから踏み出すのです。
「信念」という言葉が壮大すぎるなら、「目標」という言葉に置き換えてもいいと思います。
「誰かのために」というのも「家族など身近な人を喜ばせたい」というささやかなレベルで構わないと思います。
これまでの自分から一歩踏み出したいときにこそ、揺らがない信念を持ちましょう。
信念を明確化するためにできること
・「なぜそうするのか」を問いかける
・【理想の世界】はどんな場所なのか? 具体的に思い描く、書き出す。
・それが誰かのためにならないか、結びつけて考えてみる
コンフォートゾーンの抜け出し方② 自己肯定感を高める
「自分にはできる」と信じること、あるいは、「できない自分も自分」と認めることです。
前回、「失敗を恐れない心の作り方」という記事でも書かせてもらったのですが、
「自分は、成長段階にある」と意識するだけでも、むやみに自己否定することが減ります。
気になる方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね!
うまくできなくても、それによって自分の価値が下がることはありません。
だとしたら、失敗を恐れて不安を増大させているほうが「損」じゃないですか?
また一般的にも、自己肯定感が高い人のほうが、自信を持って行動を起こし、逆境にも強く、結果的に望む結果を達成する確率が高いと言われています。
これは、結婚相談所を運営していても実感することです。
婚活に苦戦している人、婚活を断念してしまう人、出会いの場になかなか飛び込んでいけない人は、「自己肯定感が低い」という共通点があります。
自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねて、記録していきましょう。
習い事を始める、勉強をする、得意なことを極めるなどして、スキルを身につけるのもいいかもしれません。
また、人との関わりの中で、自分の個性や魅力がわかる場合もあるので、やはり恐れずに人の中に飛び込んでいくことも大切です。
コンフォートゾーンの抜け出し方③ 他者の力を借りる
直接的に悩みや問題を打ち明けて解決策を考えてもらうというのも1つの方法ですが、
成長している人、憧れの人をよく観察する
というだけでも、人って実は変わるのです。
【モデリング】という、憧れの人の考え方や行動をマネするだけで、望むような成功を手に入れるというテクニックがありますが、
自分が日々取り入れる情報や環境、手本として意識する人を変えるだけで、言葉が変わり、行動が変わり、性格が変わり、最終的には運命が変わっていくのです。
まずは自分の取り入れる情報や取り巻く環境を変えてみましょう。
世の中には日々、いろいろな挑戦をしている人がいます。
圧倒的な行動量で成果を出している人がいます。
会う人を次々と魅了してしまう、とても魅力的な人がいます。
自分の周りが、そのような人たちや情報であふれると、「そのように振る舞うこと」が当たり前のように感じられてきます。
他者や環境の力によって、これまでの自分の「常識」を書き換えてしまうのです。
引っ込み思案で損してない?|カンフォートゾーンの抜け出し方
引っ込み思案は損することも多いです。
自分が引っ込み思案で悔しい思いをたくさんしてきたからこそ、これは声を大にして言いたい。
引っ込み思案を変えたいなら、コンフォートゾーンを抜け出しましょう!
コンフォートゾーンを抜け出すことで、得られるメリットは以下のようなものです。
・新たなスキルの獲得
・新たな人脈
・自分に対する自信
そして、コンフォートゾーンを抜け出せば、待っているのはワクワクするような未来です。
以前の自分とは比べものにならないほどの大きなフィールドです。
奇跡のように見える出来事は、今いる自分から脱皮したときに起こります。
人生に奇跡、起こしてみたくありませんか? 私はこの奇跡が何度も見たくて、引っ込み思案ながらも日々挑戦を続けています。
記事は以上となりますが、今回の記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
現在、私は自分に自信が持てない人、恋愛がうまくいかない人たちの婚活をサポートする活動を行っています。
ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。