「旦那が私の言うことをちっとも聞いてくれないんです」
と嘆く奥様たちの話を聞くと、

「男性心理を逆なでするような言動」をしてしまっているな~と感じることが多々あります。

男心を理解しておくと、旦那様から「イエス」と言ってもらえる確率が高くなるだけでなく、
優しくしてもらったり、自ら積極的に手助けを申し出てくれるようになるので、いいことだらけです。

男性はとても優しい生き物です。

今回は、その優しさを存分に引き出すためのテクニックについて
「男性の説得法」「男性に要求を聞いてもらう方法」というテーマで書いてみました。

命令口調は、男性の「No」を反射的に引き起こす


男性は「要求どおりのことをしてあげたい」と思っていても、

女性から命令口調で要求されると、反射的に抵抗を示します。

要求そのものがイヤなのではなく、要求の仕方が気にくわないのです。

これを理解せずに、男性に対して上から目線、命令口調での要求を続けていると

「私の言うことをちっとも聞いてくれない」

という状態に陥ってしまうのです。

男性に何かを頼むときには、それが「当然の要求」のような言い方をしていないか、
イライラや不満を込めた話し方になっていないか意識するようにしましょう。

男性は自分の行為が「当然のこと」として受け取られ、感謝をされないと、不満を感じます。

男性の心を上手に扱うには「感謝」がキーワードになることを、まずは覚えておきましょう。

説得にはタイミングが重要/何かに熱中しているときに話しかけない


男の人と一緒に暮らすと

「男性って、同時に複数のことをやるのが本当に苦手なのだな」
と思うことが多々あります。

メールを打っているときや、テレビに夢中になっているとき、運転に集中しているときに話しかけても
うわの空、心ここにあらずの返事が返ってくる、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

男性が何か別のことに集中しているときには、
すぐに行動してくれない可能性、自分の話にしっかりと耳を傾けてもらえない(言われたことを忘れてしまう)可能性があります。

女性同士であれば、普段話しかけるタイミングを意識することはほとんどないので、あまり気にしないで過ごしていると思いますが、
男性に頼み事をするときには、きちんとタイミングを見計らうようにしましょう。

男性を説得したいなら、要件はハッキリと短く伝える


女性文化では相手の大変さを察して、お互い手助けをするものです。

そして、それが「愛」であり、「優しさ」であると私たちは思っています。

しかし、男性は自ら「手助けが必要だろう」と気を利かせて、動いてくれることはほとんどありません。

男性が冷たいわけではありません。

男性の思考回路では、「助けを求めない」ということは「問題を自分で解決できるだろう」ということなのです。
それが男性なりの信頼であり、男性の優しさなのです。

だから、男性に頼み事をしたいときには、ハッキリと「困っている、助けてほしい」と伝える必要があるのです。

遠回しな言い方で助けを求めても、男性にはまず伝わりません。

男性に対しては「察してほしい」と望むこと、「察してくれない!」と怒ることをやめましょう。

察してもらうのではなくて、伝えるのです。

女性文化であれば、遠回しな言い方でも思いをくみ取ってもらえることが多いですが、
男性の場合は遠回しな表現はせず、ストレートに「○○してほしい」「○○したい」と伝えることが大切です。

また、ダラダラと自分の感情や、その理由を説明し始めると、
「で、結局何が言いたいの?」と男性は要点を見失ってしまうので、できるだけ簡潔に伝えるように心がけましょう。

女性がよく使ってしまう、「Yes」を引き出せない伝え方

女性の悪い伝え方の例として、
アメリカの心理学者のジョン・グレイ博士は、以下のような例を挙げています。

例①
「今週の日曜日、どこかへ連れて行って」
というべきところを

「私たち、ここ数ヶ月はどこも行ってないわね」と婉曲に伝える。

★これを男性はこのように受け取る★
「あなたは私をちっとも大事にしてくれないわね。一週間に一度くらいはどこかに連れて行ってくれたっていいじゃないの」

例②
「近いうちに、ゆっくりと話し合う時間をつくってくれない?」
と言うべきところを

「私たち、よく話し合う必要があるわね」と言う。

★これを男性はこのように受け取る★
「充分に話し合う時間を少しも作ってくれないじゃないの。もっと私と話をしてくれなくてはいけないわ」

女性が男性に対して援助を要求する際に、もっとも犯しやすいミスの1つは「~してほしいの」という言い方をしないことである。


『ベスト・パートナーになるために』

ジョン・グレイ著

男性の説得に感情や言い訳は不要/解決策・メリットを提示する

女性は感情と共感で心を動かされますが、男性を動かすのは「解決策」「機能性(メリット)」です。

自分の気持ちをクドクドと並べ立てるのはやめて、現状と解決策、この解決策のメリットを提示しましょう。

私はかつて、家事代行業者を頼みたくて、夫を説得したことがあります。

夫は「家事なんて、自分たちで空いている時間にやればいいじゃないか」という考えの持ち主だったので、最初は渋っていたのですが、

仕事をしながら、家事をこなす負担を延々と訴えるのではなく、

実際にかかるコスト、実際に自分が家事にかけている時間、
家事をする時間がなくなれば、自分がどれほど有意義な時間を過ごせて、生産性を高められるか、
家事代行のプロの仕事がどれほどすばらしく、家の中がピカピカになるか、そのメリットを熱く語りました。

その結果、最終的には家事代行サービスの利用を快くオーケーしてもらいました。

男性には感情論よりも、メリットを伝えるほうが圧倒的に効果があります。

男性の反発も受けいれ、感謝しよう!


記事の冒頭で書きましたが、男性は自分の行為に対する「感謝」を求めています。

そのため、自分の行動が「当然のこと」として受け取られ、感謝をされなくなると、男性は自発的に女性のために行動することをやめます。

男性を動かしたいのであれば、褒めること、感謝することを徹底して意識しましょう。

女性が「パートナーに愛されたい、大切にされたい」という思いがあるように、
男性には「パートナーに認められたい、受け入れられたい、信頼されたい」という欲求があります。

どんなときにも彼を信じて、たとえ頼み事に抵抗するような態度を見せても、イラだちを見せたりしないこと。

女性から不満げな態度で要求をぶつけられると男性はそれを
「認められていない、受け入れられていない」サインとして受け取ります。

彼が自分のために動いてくれたときには、大げさなくらい感謝を伝えましょう。

絶えず、彼が信頼に足る男性だということを言葉に出して、伝えましょう。

男性に感謝する、信頼を伝えるということを習慣にしていると、
驚くほど、自発的な優しさを男性は見せてくれます。

ちなみに、人は「相手が抱く肯定的なイメージを崩さないように努力する」という心理が働きます。

これについては「彼氏に嫉妬しない女性になろう!/男が追いかけたくなる女の「余裕」とは?」でも書いているので、興味がある方は、こちらもご覧ください。

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