言葉には力があります。

幸せに生きている人、夢や目標をかなえる人たちは言葉を大切にしています。

私たちの使う「言葉」や「何気ない口癖」は、私たちの運命を変える力さえ持っているのです。

では、なぜ言葉が運命を変えるのか、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

言葉とは思考であり、思考のクセが口癖となる

私たちは考え事をするときにも言葉を使っています。

つまり、思考とは言葉によって成り立っているということができます。

思考=言葉だとすると、前向きな思考の人は前向きな言葉を使うし、
ネガティブな思考の人はネガティブな言葉を使います。

つまり、その人の使う言葉を見ると、その人の思考や思考のクセが見えてきます。

「ネガティブな思考を変えたい」という方に、「まずは使う言葉を変えてみましょう」とお伝えするのは、
言葉と思考は結びついているので、言葉を変えることで、思考も変わっていくからです。

脳は主語を区別できない

脳科学的な話をすると、脳には主語を区別できないという特徴があります。

人の悪口ばかりを言う人が自己嫌悪に陥っていくのは、脳が主語を認識できないからだそう。

つまり、人のことを悪く言ったとしても、脳はそれを自分のこととして受け取り、自己評価を下げてしまっているのです。

すなわち悪口は、自分を悪く言っているのと同じことなのです。

ちなみに肯定的な断言(例「私は絶対に●●できる」など)により潜在意識を書き換えるテクニックをアファメーションと言いますが、自分の達成したいことは、否定語を使わず宣言するようにしましょう

別の記事にも書きましたが、「トイレを汚さないでください」と書くのではなく、「トイレをきれいに使ってくれてありがとうございます」という張り紙をするのも、人間の脳の性質に基づいたアプローチ法です。

なぜなら「トイレを汚さないでください」という否定のお願いは、「トイレを汚してください」と言っているようなものだからです。

こういった脳科学の視点から見ても、悪口や否定語を使うことが習慣になっている人は幸せになりにくいということが言えます。

思考=言葉が行動を変え、習慣を変える

「自分は何をやってもうまくいかない」と思っている人は、おそらく自らの行動を制限してしまうでしょう。
「私は誰からも愛されない」と思っている人は、恋愛に対しても消極的になってしまうでしょう。

反対に「何をやっても上手くいく」と思っていれば、自信を持って行動できると思います。

このように思考は私たちの行動に影響を及ぼします。そして、この行動の積み重ねは、やがて習慣となります。

何をやってもうまくいかない → 行動を制限してしまう → 消極的な態度が当たり前になる(習慣)

つまり、自分の使う言葉は、思考、行動を変え、習慣をも変えてしまうのです。

今の自分の状態は、自分の言葉と思考から生じたものなのです。

運をつかみとるには、行動力が必要

「【恋愛運がない?】それは桃(出会い)をつかみ取る能力がないからです」という記事でも書いたのですが、
私たちには、出会いに恵まれやすい時期があったり、反対に静かな時期があったり、【運気】というものがあります。

けれど、その運をつかみ取れるかどうか、運気を味方にできるかどうかは、結局本人の行動次第なのです。

どんなに良い運気にあっても、何も行動しなければ何も得られません。

結局、幸せになれる人とは「前向きに行動できる人」だと思いますし、運が良い人とは運気を常に味方にできる生き方、すなわち行動することが習慣になっている人です。

恋愛でも幸せになれる人は、行動しています。努力しています。運をつかみたいのであれば、行動しましょう。

ちなみに、マザーテレサの名言にこのような言葉があります。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

「思考」が最終的には「性格」を変え、「運命を変える」とのことですが、「とはいえ、思考ってどうやって変えるの?」と思うかもしれません。

だからこそ、簡単にできる「言葉を変える」ことから始めるといいのです。

最初に述べたように「思考=言葉」です。

まずは意識して言葉を変えることから始めてみましょう。それが最終的には運命を変えることにもつながっていくのです。

番外編:ありがとうという言葉が運を良くする!?

その他にも、言葉の持つ力について書いた本はたくさんあります。

2016年にベストセラーになった『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』(小池浩著)は、口癖で人生が好転するのか?ということを実際に試してみたエピソードが書かれています。

また、江本勝博士の「水からの伝言」という本では、水にさまざまな音や言葉を聞かせ、その反応を写真に収めています。

『水からの伝言』(江本勝 著)

「ありがとう」という言葉に対して、水は美しい結晶を形成しますが「ばかやろう」「むかつく・殺す」といった言葉には、いびつな形となって反応を示します。

このような実験は、ほかにも行われておりますが(YouTubeなどで、お米に対して言葉を投げかける実験をしている動画なども見ることができます)、
感謝の言葉が原子レベルで何らかの変化を起こしている、ということも言えるかもしれません。

最後に:自分の口癖が運命を作っているという自覚を持とう


今回は以上となります。

言葉の影響力を知ると、自分が何気なく使っている言葉にも気をつけなくてはと気が引き締まる思いがしませんか?

言葉の力を上手に使って、運を味方にできる自分になりましょう。