私は婚活事業を運営しています。
そこで、さまざまな婚活パーティーや出会いの場のセッティングに携わらせてもらったのですが、
「婚活パーティーは、非常に効率の悪い出会い方だな」とずっと感じていました。
なぜ、そう思ったのか。
婚活を頑張っている人たちに、本当に幸せになってほしいので、主催者の視点からありのままを書きました。
役立てていただけると幸いです。
その後の交際に発展する確率が低い
カップリングが成立した人たちに、数ヶ月後に話を聞くと、そのほとんどが自然消滅してしまっているという悲しい事実が判明しました。
これまで何百回も、さまざまなカタチでそのような会を主催してきたにもかかわらず、
私が把握しているかぎり、パーティーを機に結婚に至ったのはわずか2組だけでした。
過去の参加者全員に話を聞けたわけではないので、正確な数値はわかりませんが、
とあるデータによると、婚活パーティーの成婚率(結婚に至る確率)は、5%程度と言われています。
なぜ、これほど低いのでしょうか。次からは、その具体的な理由について、見ていきたいと思います。
集め方が雑。本気度がバラバラ
会社や主催者の方針にもよると思いますが、カジュアルな婚活パーティーだと
「彼氏・彼女が欲しい」
「結婚を前提とした未来のパートナーが欲しい」
「友人の付き添いで」
という人まで、その本気度はバラバラです。
年齢によっても、恋愛に対する考え方は、当然違います。
「同世代限定」といった企画をのぞけば、
年齢制限をしていない企画もあるし、20代~30代まで半ばまで、といった区切り方をしているパーティーもあります。
とはいえ、周囲が結婚を意識しはじめる20代後半から30代の人たちと、20代前半の人たちの「価値観」が違うのは当然ですし、ひどい場合だと、ネットワークビジネスの勧誘目的や、(既婚者や恋人が既にいながら)遊び相手欲しさに参加している人もいるようです。
こんなエピソードがあります。
あるカジュアルなパーティーを主催したとき、
私は端の方でお酒を作りながら、お酒のお代わりをもらいにくる人から、いろんな話を聞き出していました。
参加の動機、パーティーの率直な感想、ちょっとした恋愛話などなど
お酒を作っているお姉さんだという安心感からか、参加者は意外と何でもぶっちゃけて語ってくれるのですが、
数人混じっていました。「実は、彼女(彼氏)がいるんです」という人。
「彼氏とはあんまりうまくいってないので、他にいい人がいたら乗り換えようかな、みたいな感じです」と笑顔で語った女の子もいれば
「保険の営業をしているから、友人の付き添いがてら、勧誘できる人探してるんっす」と言っていたイケメン君。
これでは、本気で参加してくれている人に申し訳なさすぎる。
しかし、残念なことに、大部分の婚活パーティーは「来る者拒まず」というスタイルです。
本気度でフィルターをかけることが難しいのが現状なのです。
パーティーの場合には、会場やスタッフの経費がかかっているため、人数を集めなければいけません。
人数が少ないと参加者のクレームにもつながるため、運営者側はとにかく人を集めることに必死なのです。
「とりあえず、人数だけはこちらで集めるから、あとは自己責任で判断してください」というのが基本スタンスだと思います。
本気度という面に関しては、結婚相談所が運営している「結婚を前提とした人が集まる」パーティーであれば、
軽い気持ちの参加者は少なくなると思うので、真剣なお相手を探しているのであれば、カジュアルなパーティーよりは、そのような場に参加するほうがいいでしょう。
しかし、それでも成婚率はあまり高いとはいえません。
それについては次以降に書いていきます。
共通点がない人たちの寄せ集め
「共通の趣味の人」「何らかの共通点がある人」を集めたパーティーをのぞけば、
多くの場合、パーティーに集まる人の共通点は、ほとんどありません。
先にも述べたような理由で、主催者側は常に人集めに苦戦しているので、
このような、参加者の対象を絞り込むような形のパーティーは、あまり主催したいとは思いません。
その結果、せいぜい年齢や年収くらいでしか区切ることができず、趣味も共通点もバラバラな人が集まります。
もちろん数は集まりますが、共通点がなければ、交際に発展しにくいのも当然ですよね。
表面上のラベルでしか判断できない
婚活パーティーにも、いろいろなスタイルがありますが、1人1人とじっくり話す時間はそれほどありません。
長くても、せいぜい15分~20分くらいでしょうか。
短い場合には5分くらいで、回転寿司のようにクルクル入れ替わりながら、会話をするというスタイルになります。
こうなると、判断する基準が限られてきます。年齢、見た目、職業、年収などです。
その結果、表面上だけしか相手を選ぶことができず、仮にカップリングが成立したとしても長続きしないことになります。
ウソがつけてしまう
残念なことに、本名、年齢、既婚の事実、職業、年収など、ウソをついて参加する人が一定多数います。
パーティーによっては、免許証などの身分証明書を提示してもらうことはありますが、
年収の証明や、独身証明書まで提出してもらうことは難しく、どうしても主催者側でウソの情報を見抜くことが困難な状況にあります。
ある男性がこんなことを語っていました。
「婚活パーティーや、出会いアプリは年収の審査がないものも多いから、会社経営者、年収2000万って書いてるよ。
それだけで女が群がってくるんだから、楽勝だよね」
表面的なラベルだけで判断されがちな場だからこそ、このようなウソをついてでも、自分を良く見せようとする人たちがいるのでしょう。
このような自分勝手な人たちのせいで、悲しい思いをする人が、これ以上増えないように願うばかりです。
いちばん効率の良い出会い方を模索した結果……
私たちのサービスを受けに来てくれる人には、本当に幸せになってほしい。
単なる出会いの場だけではなく、生涯のパートナーと出会ってほしい。
では、本気のパートナーを探す人が集まり、共通点が事前にわかり、ウソがなく、その後の交際率が高い出会い方は何だろう。
それを突き詰めた結果が「結婚相談所」でした。
実際に結婚相談所の運営を始めて私は確信しました。
結婚相談所こそが、最も信頼できて効率のよい婚活方法だということが。
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