
私は学生時代、婚活パーティーの業者でアルバイトをしていました。
現在は結婚相談所を運営していますが、当時のことをふと思い出して、こんなツイートをしました。
今回は当時の思い出を振り返りながら、婚活パーティーの攻略法をスタッフの視点から解説してみたいと思います。
婚活パーティースタッフは男女比をそろえるのに必死
婚活パーティのスタッフってなんだか楽しそうと思いませんか?
当時の私もそんな気持ちで応募したと思います。
アルバイトとして何をしていたかというと、受付をしたり、お菓子を準備したり、マッチングの結果を集計したり、そんなことをしていました。
しかしまあ、雰囲気の悪い職場でした。
というのも、社員さんは常に男女比の調整に追われていたからです。
男女がきれいにそろえばラッキーで、パーティーによっては、男性ばかりになる、女性ばかり集まる、というのも珍しくないのです。
婚活パーティーと謳っている以上、男女比がそろわないのはクレームになります。
実際、男性10人、女性6人くらいの比率でも男性からはクレームが出ます。
そうですよね。特に男性は高いお金を払ってきているのだから、1人でも多く女性に来てほしいもの。
だから、社員さんたちは何とか男女比をそろえるために、直前まで電話をかけまくっています。
電話をかけるのは常連さんや、過去に来てくれたお客さんなど。
「安くします」とか、場合によっては「無料にします」と言って、来てもらうのです。
そんなわけで、社員さんたちは人集めに必死。皆さん、余裕がありませんでした。
しかも、1日に何件もパーティーが入っているので、ずっと人集めに奔走している状態。
「出会いだけ提供すればいいでしょ」というスタンスは、先にも述べたように反対ですが、
細かい気配りがおざなりになる、内容の伴わないキャッチコピーでお客さんを集めようとしてしまう背景には、人集めが優先されてしまう現場の事情があります。
あと、都心の婚活パーティーは会場費がとにかく高いので、会場費と人件費で大部分は消えていきます。実はあまり儲かりません。
そういった理由から、「まあ出会いを求めに来ているんだし、飲食物はどうでもいいよね」という発想になってしまうのかもしれません。
婚活パーティーに来るのはどんな人?
普通に皆さんの周りにいるような人たちです。
これは主催者によっても違うと思いますが、私がアルバイトしていた企業は比較的若い年齢の参加者が多かったです。
大学生くらいの女性も多くて、「婚活」という言葉が、何だか少し不釣り合いな印象もありました。
若い世代は「婚活」というよりは「彼氏をつくる」くらいの感覚で、パーティーに参加しているようですね。
年齢に関しては、たとえば「20~30歳」で募集すると、女性は大体20代前半(24歳くらいまで)が多く集まります。
募集条件を「25歳~35歳の女性」とすると、30歳より若い人たちが多く集まります。
募集年齢の真ん中より、少し若い人たちが多く集まってくるのです。
女性に関しては、募集年齢ギリギリの人が来るということは、あまりない。
自分より若い女性が多く集まるパーティーには、参加したくないものですよね。
対して、男性はそれほど年齢を気にして参加する人は少ない印象でした。
なので、参加年齢は男性のほうがバラつきがありました。
あとこれは女の直感ですが、男性参加者の中には既婚者が交じっていたと思います。
でも、パーティーでは、いちいち独身である証明書を確認することはない。
残念なことですが、既婚であることを偽ってパーティーに参加する人がいることも事実です。
婚活パーティーでモテる人・モテない人の違いとは?
マッチングの集計もやらせてもらっていましたが、選ばれる人って、男女ともに少人数に集中します。
中には参加者の半数以上が「この人がいい!」と選ぶようなモテモテさんもいます。
「婚活パーティーでモテる人」って何が違うんだろう……と私はずっと観察を続けていましたが、
もうこれは単純に、ビジュアルの問題だと思います。ルックスがいい人はやっぱりモテる。
あと、女性を笑わせるのが上手な男性(ただし、そこそこイケメンにかぎる)もモテていましたね。
「人は見た目が9割」ということを私は婚活パーティーの業界で身をもって知りました。
短いパーティーの時間で内面なんて、知りようがないんです。正直言って、第一印象で勝負の世界です。
そのうちに、受付をしているだけで、大体モテる人は予測できるようになりました。
受付の段階で「なんだか感じのいい人だな」と思った人は、やっぱり選ばれています。
婚活パーティーで選ばれたいのなら、とにかく第一印象をアップさせることを意識しましょう。
第一印象をアップさせるコツを簡単にまとめてみました。こちらについても、いずれ詳しく解説したいと思います。
婚活パーティーでのカップル成立の確率は?
これは、一概には言えないですが、男女比10対10であれば、だいたい3組前後カップルができるかな~くらいの印象です。1組もできないときもあります。
20代前半の女性は、安く参加できるのもあってか、年上の男性を見る目がめちゃめちゃ厳しいです。
マッチングの希望相手を記入するシートに「いい人は1人もいませんでした!最悪でした」と書き残して帰っていった女性もいました。
第一印象やトークで、10人中3位内に入れるくらいの自信があれば、婚活パーティーをどんどん活用してもいいかもしれません。
ただ、婚活パーティーでカップリングしても、その後も交際に発展する確率は、かなり低いです。
これは、私が実際に婚活パーティーを主催するようになり、参加者のその後を調査してわかったことです。
やっぱり短い時間で、表面的な部分だけで相手を判断するのは難しいのかもしれない。そんなことを痛感しました。
あとは多少なりとも「選ばれなかったら恥ずかしいから、とりあえずカップルになれそうな人を選んでおこう」みたいな心理も働くのかもしれませんね。
婚活パーティーのメリット・デメリット
婚活パーティーのよい点は、面倒なやりとりもなく、直接、複数人と対面できることだと思います。
ルックスがよければ、モテモテな気分も味わえるでしょう。
デメリットとしては、参加者の本気度と信頼性が保証されていないこと。
相手をよく知るだけの時間がとれないこと。
あと、出会い以外の部分(料理など)はあまり期待しないほうがいいです。
独身証明書・年収が証明できるものなど、事前にきちんとした書類の提出を求めているパーティーは信頼性が高いので、
本気で婚活を考えているのなら、そのような主催者が開催するイベントを選ぶようにしましょう。
私が婚活パーティーのアルバイトを辞めた理由
率直に言えば、面白くなかったからです。
社員さんたちは、いつも人集めにピリピリしていて、バイトに対してもイライラしていました。
そのうえ、お客さんにも「男女比が合ってない!」とか「いい人が全然いない!」とか怒られることもあり、やるせない思いでした。
とはいえ、婚活パーティーのアルバイトをして学べたものは多かったので、自分としてはやってよかったなあと思います。
婚活パーティーよりも結婚相談所
私はこうした経験もあり、婚活パーティーにあまり良いイメージをもっていません。
今は婚活イベントをほとんど主催していないのも、
本当に婚活で「成果」を出したいなら、結婚相談所の方がお客様のためになると思っているからです。
私が今は結婚相談所を運営しているのも、このような理由からです。
結婚相談所には以下のようなメリットがあります。
それゆえ、婚活パーティーよりも、はるかに結婚相手と出会いやすいのです。
・本当にその方に合った人を紹介できる
・既婚者や嘘をついて登録する人がいない
・フォロー体制がしっかりしている
・結婚に本気の方しかしない
現在、当社では0円キャンペーンも行っているので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。