結婚相談所に入るのが恥ずかしい…

私は結婚相談所を運営していますが、

「結婚相談所はモテない人の集まり」
「最終的な手段」
「結婚相談所の利用には抵抗がある」
「売れ残りの集まり」

と考えている人たちが一定多数いることには、いつも驚きを感じています。

私は過去に、自分自身が結婚相談所を利用して、お見合いをしていたこともありますし
今はこうやって運営側に回って活動をしていますが、このようなことを思ったことは一度もありません。

なぜなら、結婚相談所には素敵な人たちがたくさん登録しているし
実際に相談所を通じて出会い、幸せな結婚をしたカップルを本当にたくさん見てきたからです。

もしもあなたが、結婚相談所=かっこ悪いと思っているなら、その誤解を解きたくて、この記事を書きました。

現役の結婚相談所の経営者が、結婚相談所の実際について、いいところも悪いところも、すべてホンネで語ります。

結婚相談所はモテない人の集まり?

確かに結婚相談所の会員さんたちの中には、恋愛に不器用な人もいます。
でも、これって現実社会でも同じじゃないですか?

例えば、中学校や高校のクラスを思い返してみてください。
モテモテの人気者もいれば、恋愛やコミュニケーションに不器用なタイプもいたと思います。

結婚相談所も同じです。本当にいろいろな方がいます。

・異性ともたくさん交際してきたけれど、そろそろ落ち着きたいと思って入会した人

・仕事が忙しく、職場に異性がまったくいない環境にいる人

・独身でいいと思って生きてきたけれど、年齢を重ねていくうちに家族が欲しくなった人

・大失恋をきっかけに入会した人

・一度は離婚を経験したけれど、今度は「絶対に幸せな家庭を作りたい」という強い決意を持って入会した人

・地元や田舎に住みたいという理由から、その地域で家庭を築ける相手を探している人

実際に入会した人たちからは、
「こんなに可愛い子がたくさん登録しているんですね!」と言われたり

「偏見を持ってたけれど、普通に生活していてもモテそうな人たちが、いっぱい登録してますね」という声を聞きます。

まずは思い込みを捨てて、話だけでも聞きにに行ってみてはいかがでしょうか?

多くの相談所では、どんな会員さんたちが登録しているかということも、丁寧に説明してくれると思います。

結婚相談所=モテない人の集まりというのは、もはや古い考え方!?

Pairsなどの出会いアプリの利用が普及したことで、ネットを通じた出会いは、もはや「普通」のことになりました。

10年近く前、私の知り合いが、ネットのマッチングサービスで出会った相手と結婚したとき、周囲はザワつきました。

当時は、そのような例があまりなく
ネットでの出会い=「怪しい、危険」「モテない人がやるもの」
という意識がまだまだ強かったのだと思います。

しかし、ここ数年で、状況は本当に変わりました。
出会いアプリを通じて、付き合ったり結婚したりという人は、私の身近にもたくさんいます。

話を聞いていると、20代以下の若い世代のほうが、結婚相談所に対する偏見を持っていない気がします。

というのは、彼らにとって、ネット上や情報サービスを通じて出会いを探すことは、もはや「当たり前」だからです。

結婚相談所というと、写真を交換して、仲人がいて……みたいな旧式のお見合いを想像する人がいるのですが、

イマドキの結婚相談所の大部分は、ネット上に登録されたデータから「この人に会ってみたいな」と思える人に、ネットを通じて申し込み、実際に会ってお話しをするという、実にシンプルなシステムです。

むしろ、誰でも簡単に登録ができて、ウソの情報がまかり通ってしまう、お手軽な出会いサイトやアプリに比べると
入会時にきちんとした審査があるため、変な人もおらず、「ダマされた!」となることもありません。

つまり、「結婚相談所=モテない人の集まり」という発想自体がもはや古いのです。

もし、あなた自身やあなたの周りにそのような考え方を持っている人なら「ああ、古い考え方だな」と思ってください。

例えるなら、私からしてみれば
「結婚相談所なんて売れ残りが集まる場所でしょ。私は別の手段で見つける」と言っている人は

「インターネットなんて信頼おけん! 紙の地図が一番だ!」と言って、
グーグルマップを使うことなく、紙の地図を持って道をグルグル歩き回っている人のように見えるのです。

アプリやネットで出会って結婚する人が、当たり前にいる現代において
結婚相談所は安心して出会える、イマドキのツールです。

こんなにも便利な手段を利用しないのは本当にもったいないと思っています。

自然な出会いが理想! という幻想はとっとと捨ててしまおう!

多いんですよね。何もしなくても、神様が運命の人に出会わせてくれると信じている人。
私もそうだったので、よくわかります。

だけど、何をもって自然な出会いというのでしょうか?

会社の人、趣味のサークルや習い事、たまたまふとしたきっかけで出会った人……。

そんななかで、お互いに引かれ合い、お付き合いが始まり、結婚に至るような相手とは
やはり、強い「縁」があったからだと思います。

この世には、「縁」というものが確かに存在していると、個人的には思っています。

どんなに引かれ合う2人でも、ふとしたタイミングのズレから、結婚には至らなかったというケースも多く耳にします。

ということは、結婚する相手というのは、どんな出会いにせよ、「ご縁」の力が働いたということだと思います。

それは、結婚相談所という場であっても同じではないでしょうか?

同じタイミングで登録し、(うちの相談所の場合は)全国にいる5万人以上の登録者の中から、お見合いをすることになるのです。

このなかで、お互いを見つけ、出会うというだけでも、すごい確率だと思いますし、
やはりそこで出会う方とは「ご縁」があるから巡り合うのだと思います。

結婚相談所だからといって「運命の相手と出会えない」と考えるのはもったいないと思いませんか?

結婚相談所は、効率的な現代の出会いの場

婚活パーティーや街コン、簡単に登録できるマッチングアプリなどは以下のような欠点があります。

・本気度が参加者によって異なる(遊び目的やネットワークビジネスの人なども交じっている)

・ウソを簡単につける(年収や独身の証明書が必要ないため)

・その後の交際率が低い(※この理由について知りたい方は「婚活パーティーは効率が悪い? その理由を主催者がぶっちゃけます」をご覧ください)

しかし、真剣にお相手を探し、ウソがなく、その後の交際率が最も高いのが「結婚相談所」なのです。

さらには、事前に自分の望む条件や共通の趣味などで絞り込み、じっくりと話すことができるので、その後のお付き合いもうまくいきやすいです。

結婚相談所はロマンがない?

結婚相談所はロマンがない? そう思う人もいるかもしれませんね。

でも、既婚の私から言うと、どんなにラブラブで結婚したとしても、いざ結婚生活が始まると、さまざまな現実と向き合わざるを得なくなります。

お金、子供の教育、生活するうえでの大小さまざまな価値観……。

ハッキリ言って、ロマンなど言ってられません!

そういったことに、少しずつ、お互いに折り合いをつけ、自分とは違う個性を受け入れ、学び合いながら、一緒に人生という旅を歩んでいくのが結婚です。

どんなに好きな相手でも、一緒に何十年も暮らしているとロマンやトキメキは薄れてしまいます。

だから、ロマンとかドキドキよりも

「穏やかに、この先も暮らしていけそうか」

「人生という旅を、いいときも悪いときも含めて、一緒に歩んでいけそうか」

という視点で相手を選ぶことのほうが、ずっと大事なのです。

そうやって覚悟と責任を持って選んだ相手とは、末永く一緒にいることができます。

このように書くと、結婚に夢も希望もないように感じてしまうかもしれませんが、
そんなことはないですよ。楽しいものです。

私の場合、仕事を終えて家でご飯を食べながら、夫と何気ない会話をしている瞬間がたまらなく幸せです。

結婚相談所のデメリットは?

あえてデメリットを挙げるとしたら、以下のようなことだと思います。

・入会の書類をそろえるのが面倒(独身証明書、学校の卒業証書など)

・本気度が高いので、いい加減な気持ちでお相手と向き合うと、多くの人に迷惑をかけることになる

「向いてる」「向いていない」という意味であれば、

「結婚」にまだ意識が向いていない、「結婚」ではなく「恋愛」がしたい人には、向いていないかなと思います。

結婚には、それなりの「覚悟」が必要だと思います。
上に書いたように、日々たくさんの現実に一緒に向き合っていくのが結婚だからです。

恋愛や結婚に悩む人が1人でも減って、幸せなカップルが1組でも多くできればいいと思っているので
結婚相談所を運営していながらも、私は出会いの手段は必ずしも結婚相談所でなくていいと思っています。

ただ、「結婚相談所はモテない人の集まり」という思い込みから、
せっかく活用できるツールを利用しないのはもったいないと思い、今回このような記事を書かせてもらいました。

何か不安があれば、お気軽にお問い合わせください!

皆さんの婚活を応援しています!