婚活中の皆さんから、よく受けるご相談の1つが
「良い人だけど、ドキドキしない。このまま結婚していいでしょうか?」という悩みです。
私の答えは、
「仮にドキドキがなくても、気が合って、思いやりを持てて、人として尊敬できる相手であれば、幸せな家庭は絶対に築ける」
です。
その理由について、書いてみたいと思います。
3年経てば、恋心なんて冷める
「ドキドキは不要」と言うと、「妥協しなきゃって事ですか!?」とか「ロマンがない!」とか言われますが、逆に私は「もっと長い目で見ようよ!」ということを言いたいのです。
恋心もドキドキもね、3年もすればなくなります。
よく言われることですが、実体験として、私もそう思っています。
私も過去に3年くらい付き合った彼氏がいました。
出会った時から「ビビビ」と感じるものがあり、見た目もドストライクで、付き合った当初は浮かれまくっていました。
寝ても覚めても、頭の中は彼のことばかりだったし、会う度「カッコイイ~♡」って言ってたし(笑)、まさに「恋」してた。
でも、時の流れとは恐ろしいもので、時間の経過と共に、関係性は変わっていくものです。
1年、2年と経つ頃には、以前のようなトキメキは感じられなくなっていたし、会う頻度もグングン減っていった。
もちろん嫌いになることはなかったし、「好き」という気持ちはずっとあったけれど、
関係性はすっかり落ち着いて、恋人というよりは、だんだんと何でも気を許せる存在、家族に近い「好き」に変わっていったのは事実です。
とはいえ、熱烈な恋だっただけに、関係性の変化にどこか寂しさを感じている自分もいました。
あんなにマメだった彼からの、連絡も減り、デートの回数も減りました。
やがて、私たちの関係は終わりを迎えました。
あんなにラブラブだったのに、別れ際の彼の態度はとても冷たく(もちろん私にも要因はあったと思いますが)、あっけない幕切れでした。
はじめから今もずっと「親友」の夫
私自身は、かなりの恋愛体質で、ずっと恋して生きてきたタイプです。
ものすごい美人というわけでもなく、パッと目を引くタイプでもないのに、なぜかずっと男の人や彼氏が途切れない女の人っているでしょう?
私もそのタイプでした。恋愛なしでは生きていけない女だったのです。
でも、そんな私は、熱烈な恋の末に結婚したわけではありませんでした。
むしろ、出会った当初は、恋愛対象外だった男友達と結婚しました。
じゃあ、なんで結婚したかというと、彼の人間性に惚れたからです。
優しくて、器が大きくて、愛情にあふれていて、いつも笑わせてくれる彼とであれば、この先もずっと笑っていられると思えたからです。
でも、彼への気持ちが「恋」かといえば、違うんです。
もっと穏やかな、尊敬や信頼や安心感から生まれた「愛」です。
元カレと、3年の時を過ごす中で築いていったような「愛」でした。
私はこうした自分の経験を通じて、「恋」と「愛」は別物であること、そして必ずしも恋を経なくとも愛が育つことを知りました。
しかも、恋は冷めていくけれど、愛はずっと続くものであることも知りました。
なぜなら、結婚してからも、私の夫に対する愛は変わらないし、むしろ結婚前よりも、結婚してからの方がもっと彼を好きになったからです。
付き合ったきっかけは「良い人だったから」それで十分!
「そもそも、付き合った理由は?」と聞かれると「優しくて、いい人だったから」です。あとは話が合ったから。
もう1つ言えば、熱烈にアプローチされて「そこまで熱心に好きと言ってもらえるなら…」と思った部分もあります。
きっかけは、その程度でした。
だから、純粋な恋愛結婚かといえば、多分ちがう。
一緒の時間を過ごす中で、愛情が育まれていったパターンです。
婚活での結婚もそれに近いと思います。
はじめから恋愛感情ありきではないかもしれない。
でも、一緒に過ごす中で、少しずつ信頼関係を築き、愛情を育むこと、幸せな家庭を築くことは可能なのです。
私が自信を持ってそう言えるのは、私自身がそうだったから。
夫と結婚してよかったと、今、心から思っているからです。
夫はとても優しくてマジメで、結婚してからもずっと私を大切にしてくれるので、毎日幸せです。
ドキドキしない相手との結婚ってアリ?
もちろん、私は恋愛体質なので、恋愛で味わう「ドキドキ」の楽しさもわかっています。
ついつい、あの高揚感を求めてしまう気持ちもわかるし、そりゃあ、ドキドキ・キュンキュンしたいですよね。どうせなら。
でも、結婚の条件に「ドキドキ・キュンキュン」が必要不可欠かといえば、そうではない。
繰り返しになりますが、愛情は一緒に過ごす中で育つし、
結婚するなら、一時的なトキメキではなく、長期的な良きパートナーとなれる相手を選んだ方が、絶対に幸せになれるから!
それでも「ドキドキなしではいられない」なら、結婚ではなく、まだまだ恋愛がしたいのかもしれない。
十分に恋愛をしたからこそ、「穏やかな愛もいいな」「家族がほしいな」と思えることもあるので、その場合は思いっきり「恋」を追いかけてみるのも1つかもしれません。
というわけで、
「仮にドキドキがなくても、気が合って、思いやりを持てて、人として尊敬できる相手であれば、幸せな家庭は絶対に築ける」ということを今回は実体験として書かせていただきました。
少しでもご参考にしていただけると幸いです。