婚活カウンセラーのアスナです。

私は日々、いろいろな方の恋愛やパートナーシップの相談に乗っているのですが、
「うまくいかないことを想像すると怖くて、自分からアプローチできない」という悩みを聞くことがあります。

失敗、怖いですよね。

でも、ほんの少しだけ考え方を変えると、失敗=悪いものではなくなります。

失敗を回避してばかりだと、いつまで経っても行動ができず、望むような未来を手にすることはできません。

今回は失敗に打ち勝つためのマインドの育て方について、アドバイスを書いてみました。

恋愛だけでなく、さまざまな場面で役立つと思うので、ぜひ読み進めていただけると幸いです。

行動の回避は、恐怖心を高めるだけ

自分にとって居心地がよく安心できる場所をコンフォートゾーンといいますが、私たちは、このコンフォートゾーンを抜け出そうとするときに不安を感じます。

そして、できるかぎり、コンフォートゾーンから出ることを避けようとします。

だから、何かこれまでの自分と違うことをやるとき、私たちが不安に感じ、回避しようとすることは当然の反応なのです。

「自分は勇気がない、臆病な人間なんだ」と責める必要はありません。

しかし、ときには望む結果を手にするために、不安や恐怖を乗り越えて【行動】しなければいけないときがあります。

行動を積極的に回避していると、それに対する恐怖も輪をかけて増大していきます。その結果、望むような未来から、どんどん遠ざかってしまうのです。

私が昨年お会いした、ある男性もそうでした。

彼は「女性と話すことが苦手」という意識から、女性との飲み会や出会いの場を避けるようになり、
やがては「女性そのものが怖い」という、いわゆる女性恐怖症になってしまいました。

「結婚をしたい」「良好なパートナーシップを築きたい」と願っていながら、
恐怖心から行動を起こせないという苦しみに、彼は葛藤していました。

これはまさに、回避することで不安感を増大させてしまった典型例です。

このような場合には、一度思い切って、「恐れていたことをやってみる」ということが大事なのですが、
とはいえ、失敗する自分の姿を想像したら足がすくんでしまうものです。

私は彼に次のことをアドバイスしました。

① 失敗を【学習機会】と捉える
② 行動の結果の「成功体験」を書き留める
③ 不安を打ち明け、他者を頼る

ここからは、上記の内容について順に解説していきますね。

① 失敗を【学習】だと考えること

スタンフォード大学の心理学教授であるキャロル・ドゥエック教授は学習に関するマインドを
「固定マインド」「成長マインド」に分けています。

固定マインドとは、「自分の能力や性格は、生まれ持ったもので変えることができない」という考え方のことで、
失敗をしたときには「自分の能力が低いからだ」と考えます。

しかし、成長マインドの人は「能力は自分の力で伸ばしていけるもの」と考えます。
それゆえ、失敗を【学習に不可欠な要素】ととらえています。

そして、成果を出すには、この「成長マインド」を持つことが大切です。


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つまり、何かの分野で成功したいなら、「成長マインド」を持つ必要があるということ。

すなわち、失敗を成長の過程、【学習の機会】だと捉えるのです。

うまくいかなくてもいい、失敗してもいい、なぜならそれは学習の一環だから。学びながら上達すればいいだけの話です。

何事もはじめは誰もが初心者です。練習や学習を積み重ねて上達するものです。

失敗を「自分の能力の限界」と考えると、ダメな自分を認めてしまうことになり、怖くなります。

完璧な自分でないと、新しい環境に飛び込んでいけないと考えてしまうのです。

そして実際に失敗をしてしまうと、自己嫌悪に陥り、次から失敗を招くような行為をとらなくなります。

しかし、「失敗は学習」だと言い聞かせ、自己の成長を信じていれば、失敗さえも糧になるはずです。

行動することは、成長するプロセスにおける【実験】と【学習】なのです。

② 行動したときの成功体験を記録する

自分に自信を持つためには、小さな成功体験を積み重ねることが大事と言われますが、
行動の結果、きちんと成果を手にできた成功体験があれば、この経験が不安や恐怖に打ち勝つ後押しをしてくれます。

なので、自分が新しい挑戦をしたとき、そしてその結果、何か少しでもプラスのものを得られたなら、
そのときの感情や状況を書き留めておくなどするといいです。

以下、『引っ込み思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』(アンディ・モリンスキー著)という本から引用させていただきます。

最初の1歩を踏み出してからも、その勢いを維持するにはどうすればいいか質問すると
「見いだす力が大切」という答えが間髪入れずに返ってきた。

行動を変えたい場合、自分の試みを注意深くしっかりと観察することが基本的に不可欠だという。

自分の試みを観察するとは、「実際にやってみたら思ったほど不安がなかった」、「想像以上に楽しかった」といった事実がないか意識してみるということです。

行動したときの自分の感情、周囲の状況をよく観察してプラスの物事を見いだしてみましょう。

行動すればメリットがある、というのが体感できたときに人は変わります。

③ 不安を打ち明け、他者を頼る

自分が気にしていることって、案外他人は気にしていないものです。

そして「困っている」と素直に打ち明けると、手を貸してくれる優しい人たちも、世の中はとても多いのです。

他者を信頼しましょう。見つけられていないのなら、探しに行きましょう。

思いきって、できないこと、不安なことを打ち明けることでサポートを得られることもあります。

実は、かつて私はパニック障害に悩まされ、外出ができなくなった時期がありました。
電車に乗れず、人混みにいるとめまいや過呼吸を起こしてしまうのです。

私は絶望しました。これからの生活に対する不安もありました。

困窮した私は、いろいろな人に正直に自分の状況を話しました。

外出ができない状況にあること、在宅だけでできる仕事がほしいこと、お金がなくて困っていること。
今まで人に弱音を吐かなかったのに、初めて「助けてほしい」という言葉を口にしたのです。

私にとっては、ものすごく恥ずかしいことでした。
でも、周囲は温かく受け止めてくれ、解決策を一緒になって考えてくれました。

そして仕事、生活面で多くの人に助けてもらいました。

協力やアドバイスを求めることは、かっこ悪いことでも何でもありません。

不安があるなら、思い切ってその思いを打ち明けて、解決策を一緒に考えてもらうのはいかがでしょうか?

身近な友人、メンター、志を同じくする仲間……
もちろん、私の元に来ていただければ、全力で解決策を考えます。

1人で悩むよりも、他力を借りたほうがスムーズにいく場合もあるのです。

最後に:等身大の自分を認める

理想の自分を高く掲げすぎたり、自分を必要以上に低く評価していると、失敗に対する不安や恐怖が生まれます。

ありのままの自分を認めましょう。等身大の自分でいいんです。
なぜなら、できないことがあっても「成長過程にある」のだから。未来は自分で創っていくことができます。

頑張る皆さんをこれからも応援しています!

現在、私は婚活を頑張る人や、恋愛に悩む人々のサポートをする活動を行っています。お気軽にお問い合わせください。

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