今では結婚もして、恋愛カウンセラーとして悩み相談に乗る立場ですが、かつての私自身は「遊び人」の男性にばかり惹かれていました。
好きになる人は遊び人ばかりでした(女好きには魅力的な人が多い!)。
当然ながら、曖昧な関係に悩んだこともたくさんあります。
しかし今、当時の自分の恋愛を振り返ってみたときに
「そんなことで苦しんで、ボロボロに消耗してもったいなかったな~」
「しょうもない男性に振り回されて、バカみたいだったな」
と客観的に思います。
だから、曖昧な関係に苦しむ女性たちの声を聞くと、かつての自分を見ているようで
「そんなに苦しまなくていいよ!」と全力で抱きしめたくなってしまうのです。
そんな思いを伝えたくて、今回は曖昧な関係に悩む女性のために、本気でこの記事を書きました。
曖昧な関係を引っ張る男性には、【本命】がいる
ちょっと耳が痛いかもしれないですが、聞いてください。
遊び人と多く付き合ってきた私自身の経験、そして仕事柄、多くの男女の恋愛話を聞くので、これは断言できるのですが、
曖昧な関係をダラダラと引っ張る男性は、ほぼ確実に別の【本命】がいます。
そして、あなたは「キープ」の存在として扱われています。
まず、この事実から目をそらさず、今の立場を自覚してください。
そして、選択肢は3つです。
① キープとしてライトな関係を楽しむ
② さっさと見切りをつけて別れる
③ 本命に昇格するため【賭け】に出る
それぞれの選択肢について、きちんと解説していきますが、その前に「曖昧な関係」でいるときの男性心理について書きたいと思います。
女性には理解しがたい、男性の「キープ」する習慣
男性にとって、女性からの好意は、「自信」につながり、プライドを満たしてくれる栄養源みたいなものです。
だから、男性は自分に「好意」を向けてくれる女性を傍に置きたがるのです。
好意をうまく活用すれば、一気に男性との距離を縮めることができますが、
好意を反対に利用されてしまうと、カラダだけの関係や都合のいい女になってしまいます。
恋愛の仕事をしていて、面白いなと思う男女の違いは
女性が「彼から愛されたい」という課題を持っているのに対して
男性は「モテたい」という課題を持っています。
バラまき本能という言葉がありますが、男性は恋愛において「深さ」よりも「数」を重視します。
もちろん、本命は本命で大切なのですが、本命以外に自分に好意を寄せてくれる女性がいるならば、
その数は多ければ多いほど、うれしいものであり、それは自分のステータスでもあるのです。
だから、男性は女性から好意を向けられると、快く応じるし、できることならキープしておきたい。
極端な言い方をしてしまえば、自分のプライドを満たすためのコレクションなのです。
キープしておきたいからこそ、ときには甘い言葉を言うし、愛があるようなことも言います。
ただし、キープと本命の扱いは明確に違います。その理由については次に書きます。
キープと本命は別物!|深い関係から逃げたくなる男性心理
「彼氏に嫉妬しない女性になろう!/男が追いかけたくなる女の「余裕」とは?」という記事でも書いたのですが、
男性は、女性との関係が深まるにつれて、「逃げ出したい」という思いに駆られるようになります。
男性は自分の時間と自由を奪われることを苦痛に感じます。
そのため、出会った当初の好奇心を満たす段階を終え、ある程度関係が深まってくると、
パートナーに自由が奪われることを嫌がるようになり、そこから逃げ出したくなるのです。
男性にとって、本命とは、自分の時間と自由を捧げる相手のことです。
当然、労力もお金もかかります。
つまり、男性が【本命】として女性を選ぶときには
自分のさまざまなものを捧げ、自由を奪われる苦痛を乗り越えるという「覚悟」が伴うのです。
だから、「覚悟」を決めるほどでの女性ではない、そこまでの愛情がない、好みでないという場合、
あなたを本命にすることから逃げる傾向があります。
つまり、本命に選ばれていない時点で、彼は本気ではないのです。
男性のホンネを言ってしまえば、「わざわざ、付き合うほどの労力はかけたくない」のです。
では、次からは先ほど挙げた3つの対策
・キープとしてのライトな関係を楽しむ
・さっさと見切りをつけて別れる
・本命に昇格するための【賭け】に出る
について見ていきましょう。
対策1 キープとしてのライトな関係を楽しむ
割り切って、最高の2番手になってしまいましょう。
ただし、大部分の女性は割り切りの関係が苦手なので、完全に割り切るというのは、なかなか難しいと思います。
あえて割り切り方をアドバイスするならば
・仕事や趣味など、自分が没頭できる場を持つ
・主導権を相手に渡さない
ことです。
「その瞬間だけを楽しむ」とは、どういうことかというと
おいしいご飯を食べに行ったり、エステに行くような感覚で、彼との関係を一時的なエネルギー補給として「利用させてもらう」のです。
「永遠にこの関係は続かない」と自覚したうえで、彼と過ごす1回1回を楽しむ。
会えない時間は、仕事や趣味など自分が楽しめる時間を持つ。
会いたいときには自分から連絡すればいいし、他のことで忙しいときには彼からの誘いも断ればいい。
ライトな関係において大切なのは、相手に振り回されないこと。
主導権を相手に渡してしまわないようにしましょう。
「毎回1度きりの関係を楽しむ」というくらいのスタンスでいると、必要以上に相手に多くを求めずに済みます。
対策2 曖昧な関係には、さっさと見切りをつけて別れる
本命にされていない時点で、今後も幸せになれる確率は低いので、ダラダラと曖昧な関係が続いているのであれば、早いところ見切りをつけることをオススメします。
長くても、待つのは半年だと思います。
このような考えから、ダラダラと曖昧な関係を続ける女性も多いですが、
私は、本気でお付き合いできる相手を探しているなら、スッパリ別れるほうをオススメします。
なぜなら、経験上、「他の人が気になっている人がいる、関係を持っている男性がいる」状態では
ほかの男性に対して積極的に心を開こうとも思えないし、結果的に新たな出会いの可能性を狭めてしまうからです。
「別れる」という選択はつらいものですが、スッキリ別れたあとのほうが、いい相手が現れやすいです。
これは私の個人的な感覚ですが、
「他に異性をキープしておきながら、相手を探そう」というズルさは、結局のところ自分自身に跳ね返ってきます。
そのような状態でいるときは、相手がなかなか現れなかったり、現れてもまた遊ばれたりすることになります。
自分の心の状態に合った現実しか引き寄せないという、目に見えない法則が働いているように思えるのです。
いつまでも、曖昧な関係にすがっているうちは、いい相手が現れにくいので、
幸せな未来がないと判断したならば、早いところ見切りをつけたほうが絶対にいいです。
対策3 本命に昇格するための【賭け】に出る
まずはじめに言っておくと、キープから本命に昇格する確率は非常に低いです。
上で述べたように、「キープ」されているということは、
「わざわざ、付き合うほどの労力はかけたくない」女性と見なされているからです。
つまり、現状のポジションは
「そばにいてくれたら心地いいけれど、いなくなったらいなくなったで、まあ仕方ない」存在です。
そして、「本命ほどエネルギーを使わなくても、ついてきてくれるありがたい存在」です。
本命に昇格するためには、彼のこの考え方をひっくり返す必要があります。
まず、「この関係に満足していないから、本命にきちんと昇格したい。きちんと付き合ってほしい」という言葉を伝えてください。
この言葉を伝えないかぎり、男性はラクなほうを選びたいので、いつまで経ってもキープのポジションは変わりません。
キープを失うのはイヤなので、彼は引き留めるような言葉をかけてくるかもしれませんが、
そこに行動が伴っていないのであれば、会うことを一切やめてください。
彼に対して与えることを一切やめ、連絡をとることもやめてください。
「次に会うときは、本命として付き合ってくれるときです」と相手に伝えて去るのです。
この方法を【賭け】と表現したのは、多くの場合、これで自然消滅になってしまう可能性のほうが高いからです。
そもそも、男性にとって本気の相手であれば、キープにされていないのですから。
だけど、まれに、この行動が男性に火をつける場合があります。
「失うのがイヤだ」「実は大切な存在だった」と気づいて、本命として向き合おうと男性が「覚悟」を決めたときです。
しかし、この「覚悟を決める」までの間に、連絡をとったり、会ってしまうと「都合のいい女」に逆戻りします。
曖昧な関係から、逆転して本命になった女性の話を聞いていると、このパターンで成功しています。
彼との関係を本気で進展させたいなら、勇気と覚悟を持って、彼の前から去りましょう。
まとめ:曖昧な関係を卒業する方法
曖昧な関係に苦しむのは、もう終わりにしましょう。恋愛は楽しむもの、自分を高めるものです。
プラスの感情が得られないのに、そもそも、彼との関係を維持する必要があるのでしょうか。
男性のズルい言葉を信じたくなる気持ちはわかります。かつての私もそうでした。
「別れなよ」とアドバイスされても「いや、でも…」と言って、ズルズルと関係を続けていました。
しかし、恋愛関係において、幸せを相手にゆだねているうちは、絶対に幸せになれません。幸せな関係は自分で作るものです。
このように意識して「相手に自分の幸せを任せない、振り回されない」と決めてから、私は変わりました。
そして、幸せな、楽しい恋愛をすることができるようになりました。
自分を苦しめることは、もう終わりにしましょう。
皆さんの幸せな恋愛をこれからも応援しています!