コミュ障専門の恋活カウンセラー、アスナです。

「人に好かれる自信がない」
「どうやったら好きになってもらえますか?」

恋愛のお仕事をしていると、時折そんな声を聞きます。

でも、実は人に好かれるテクニックとは、それほど難しいものではありません。

今日は押さえておくべき、基本的なポイントを解説します。

人に好かれる、簡単かつ確実な方法は「褒める」こと

人には「自己肯定欲求」という基本的な欲求があります。
そして、この欲求を満たしてくれる相手を好意的に見るのです。

つまり、相手の自己肯定欲求を満たすだけで「好意的」に見てもらえるということ。

好かれたい相手がいるなら、とにかく褒めましょう!

モテる人って、男女問わず、褒め上手です。

中には異性に褒められるだけで、「自分のことをわかってもらえている」という思いから、恋愛感情を抱く人もいます。

褒め言葉は、とにかく意識して相手に伝えるようにしましょう。

ただし、薄っぺらい褒め言葉は相手にも伝わってしまうもの。
うわべだけでない、相手の中身の部分に着目しましょう。

例えば「素敵な帽子だね」だけではなく、「素敵な帽子だね、センスいいよね」という言い方で褒めるといったように
相手を観察して、褒め言葉にも工夫を凝らしましょう。

・目に見えるもの(持ち物など)を褒めるときは、その人のセンスとセットで褒める

・相手の人間性や大切にしている価値観を褒める

また、相手がどんな自分に見られたいのか(モテたい、仕事ができる、おしゃれ、ユーモアがある)などを見抜き、
相手の「そう見られたい自分」に合わせたポイントを褒めることもコツです。

すべては相手を観察することから始まります。

好意の「返報性」/好かれたいなら、まずは自分から好意を示そう

とある心理学の実験にこのようなものがあります。

初対面の2人が15分間会話をして、相手の印象を判断するのですが、
会話前に相手がその人に好意をもっていることを知らせておくと、それが会話後の評価に大きな影響を与えるそうです。

自分のことを好きであると知らされた人は、相手に対してプラスの評価を下し、
反対に自分のことを好きでないと知らされた人は、相手にマイナスの評価を下したのです。

人は自分に好意を持ってくれた人に好意を持つという性質があり、また好意のバランスを取ろうとします。

これは「好意の返報性」と呼ばれるものですが、好意の返報性は恋愛関係の基本です。

だから、好きな相手には、好意を示しましょう。

見返りを求めれば別ですが、基本的に好意を純粋に示して、嫌な感情を抱かれることはありません。

似ている相手からは好かれやすい

類似性が高いと好意は上昇します。特に「意見の類似性が高くなると好意が増す」ということが心理学の実験でも証明されています。

話が合う、価値観が合うなどは恋愛において重要なことだとされています。
趣味や意見が極端に対立する相手のことを好きになることはあまりないと思います。

つまり「自分と似ている相手に好意を抱きやすい」という性質が私たちにはあるのです。

出会った初期の段階では、好きな相手との「共通点」を見つけて距離を縮めましょう。

相手と共通の趣味や関心事を示すだけでも、好意を持ってもらいやすくなります。

また、こうした類似性を意図的に作り出す手法がミラーリングと呼ばれるものです。

意図的に同調現象を作り出すことで、相手の無意識に「自分と同じだ」と思わせるのです。

ミラーリングとは、相手の姿勢や動きを鏡で映すかのようにマネすることです。
このようにすることで、相手の警戒心をとくことがきます。

例えば、相手が前屈みになって「楽しい?」と聞いてきたら、自分も前屈みになって「楽しいよ」と答えるようにしてみましょう。

ポイントは相手に気づかれないようにマネすることです。相手に気づかれてしまうと効果はありません。

さらに同時に、話し方・聞き方を相手の話し方のトーンに合わせましょう。

相手が悲しそうに話をしているときには、悲しそうに話を聞く、
相手がうれしそうに話をしているときには、うれしそうに話を聞く、

それだけでも「理解してもらえている」「気が合うな」と思ってもらえるのです。

自己開示で関係性を深める

好印象を持ってもらえたら、次は相手との関係を深めるフェーズです。

好意と自己開示は深い結びつきがあります。
関係性を深めたい場合には、思いきって自己開示をすることが大切です。

自己開示とは、自分の感情や価値観、人生観などをありのまま、相手に伝えたり、相談したりすることです。
単に良い面ではなく、悪い面も包み隠さずことが重要です。

他の人には話さないような内面を自分にだけ開示してもらえたとき、関係性は深まっていきます。

なぜなら「こんな話をしてくれるなんて、私は特別な存在かもしれない」と思わせることができるからです。

まずは自分から積極的に自己開示をすることが、相手の自己開示を引き出すポイントでもあります。
自己開示をされると、相手も自分のことを打ち明けようという返報性の法則が働きます。

とはいえ、出会って間もない頃にいきなり自己開示をしてしまうと、場合によっては「なんで?」という疑問を持たれてしまいます。

「ここだけの話なんだけど…」「あなただから言えるんだけど…」という特別な話は、ある程度、関係が深まってからの切り札としましょう。

最後に/ちょっとしたテクニックで好印象は作り出せる

今回はテクニック的なことを中心に書かせていただきました。

もちろん、テクニックがすべてではないですが、これらを知っているだけでも、コミュニケーションに役立つとは思います。

ぜひ、上手く活用してくださいね!