Aさん
彼氏が仕事ばかり優先して、全然会えません…寂しいです

Bさん
旦那が家庭よりも仕事ばかり優先してイライラします

私もこれまで付き合ってきた男性は、「仕事が命!」みたいな人が多かったので、その気持ち、わからないでもないです。

今日は、こんなときに役立つ考え方について書いてみました。

仕事優先の彼氏(夫)はウルトラマンである

最近『女の機嫌の直し方』(黒川伊保子著)を読んでいて、思わず笑ってしまった箇所があります。
男性脳について、このようなことが書いてあったのです。

私はよく、女性たちに「ウルトラマンの妻になったことを想像してみて」と語りかける。

何万光年の彼方の星の子どもたちを救いに、命がけで出かけてしまうのである、この夫は。

女性脳からしたら、この使命感、わけがわからない。

もう、これには激しく共感です。仕事に燃えている男性って、本当にウルトラマンなんですよね。

彼らは仕事=使命だと思っています。そして、それが世界を変えること、多くの人を救うことだと思っています。

女からしてみたら、「世界の前に、まず家庭を救ってくれよ!」という感じなのですが…。

正義感の強い彼は、きっと、愚痴のひとつもこぼしてくれない。

「レッドキングに、ここ打たれちゃった。痛かった~」

「まぁ、ひどい。冷やしておこうね」

なんて会話があれば、妻も夫に寄り添えた気がするのに、むっつり黙ってごはんを食べてるだけでは彼の世界から疎外されたようで、ひどく悲しくなる。

(『女の機嫌の直し方』より)

うんうん、わかる。優秀な「男性脳」の持ち主ほど、このウルトラマン症候群の傾向が見られる気がします。

正義感が強く、ロマンチックで、使命感に燃え、じっとしていられず、世界を救いに飛び出して行ってしまう。

しかも、傍にいる自分には、報告も、連絡も、相談もしてくれやしない!!

そういえば、とある人気のセミナー講師の方もこんなことを言っていました。

僕は、理念が大事だって話をよくしています。理念は大きい方がいい。”世界平和”とか言ってしまっていい。
「自分は世界平和のためにこれをやっているんだ!」って堂々と宣言するんです。

でもね、これ、男性には響くんですけど、女性には響かないんですよ。

「世界平和? はあ? 何言ってるの?」って感じです。
女性って、家族だったり、友人だったり、親しい人であったり、対象にしている範囲がもっと狭いんですよね。

この話を聞いたとき、これって世界平和を掲げ、使命に燃える、ウルトラマンである男性脳と、
現実を見て「いやいやアンタ、世界平和の前に、身近な人を幸せにできなくてどうすんのよ?」という女性脳の差だなあと思いました。

そもそも、これは、男性の脳の仕組みがそうなっているらしいです。
『女の機嫌の直し方』の黒川伊保子さんは、男性は空間認知力が高いため、このような差が出ると語っています。

世界や宇宙までも有効範囲に入れる男性脳は、半径三メートル以内の空間にあまり意識を払わない。

このため、自分の身の回りに関しては、変化が少ないほうが好ましい。

書斎やガレージ、工房のような、誰かが勝手にものにさわらない、自分だけの空間を確保したほうが本来の能力を高く使える。

料理の定番、床屋の定番、服装や持ち物の定番を決め、それを簡単に変えないのも、「脳の縦方向の信号の数」を増やして空間認知力を高めるためだ。


『女の機嫌の直し方』
男女脳の違いが「あるある」すぎて面白いです。
画像クリックでもAmazonに飛べます。

忙しい彼には、半径3メートルが視界に入っていない

もちろん女性だって、宇宙の平和とか世界平和とか、願っていないわけではないけれど

でも、自分のやっていることを「世界平和」にまで結びつけるのは、壮大すぎるというか、ピンとこない、現実感がない…という人のほうが多いのではないかと思います。

それよりも、まずは身近なレベルで人を幸せにしてあげたい、自分と同じような境遇の人に届いてほしい、みたいな動機で突き動かされるほうが多い気がする。

でも、男性の視野は時空や次元も超えて広がっている。

憧れの人が歴史上の超偉人だったり、マンガの主人公だったりとかいう話もよく聞くし、
「人生の指南書はONE PIECEだ!」という男性にも何人か会ったことがあります。

うちの旦那も組織論を語るときに、ONE PIECEを引き合いに出します。


(※あえての英語版を載せてみました。英語の勉強などにもどうぞ。
こちらからAmazonに飛べます)

いや、ONE PIECEは良いマンガだと思いますよ。私も好きで読んでます。

でもさ、女性って、男性がマンガを引き合いに組織論やビジネス論、生き方を熱く語り出すと

「いやいや、でもそれってさ、マンガの世界じゃん!」って、ついつい思ってしまいませんか?(少なくとも私は思う)

でも、男性の視野って、時として、こんなふうに次元を超えて展開しているのです。

だから、女性が思うよりずっと遠くを見ていて、近くで起きていることに気がついていない。

世界を救うのに忙しいのだから、家庭や彼女にばかりかまけているわけにはいかないのです。

それどころか、「私ばかり見てよ!」という女性は、自分の使命を邪魔する存在となったり、
「彼女を幸せにできなくて申し訳ない」という無力感を感じさせてしまったりするのです。

エネルギーを奪う存在になれば、心は離れていく一方です。
相手を変える前に、まずは自分の普段の振る舞いを見つめ直してみましょう。

忙しい男性に対しては、ウルトラマンの彼女(妻)として振る舞おう!

忙しい彼氏や旦那さんとの付き合い方は、まず、彼の「使命感」を理解してあげることです。

彼が自分にかまってくれないときには、「世界平和を守るのに忙しいのだろうな」と思って、そっとしておくのが一番です。

覚えておくべきは、彼がかまってくれないことと、自分への愛情は無関係ということです。

一番してはいけないことは、時間を作ってくれないことに対して勝手にイライラを募らせ、爆発して、彼を責めること。

私が思う、ウルトラマンの彼女(妻)としての心得は3つです。

その1 要求は明確かつ冷静に伝える

その2 自分の自由時間を確保し、楽しむ

その3 感謝を伝えることを習慣にする

では、順に見ていきましょう。

その1 要求は明確かつ冷静に伝える

男性に「察してほしい」は通用しません
ましてや、世界平和を守ることに忙しいウルトラマンなら、なおさらです。

女性であれば、相手のことを察して、あれこれと面倒を見るのが愛情ですが、
男性は「自分で解決できるよね」と相手を信頼して、そっとしておくのが「優しさ」だと思っています。

頼まれてもいないのに、あれこれと世話を焼くことは、男性社会では「おせっかい」なのです。

だから、男性の手助けがほしいなら、男性に自分の要求を理解してほしいなら、

ストレートに伝える

ことです。この際は伝え方も大事。

感情的にならないこと、相手を責めないことです。

「困っている」「寂しいから向き合ってほしい」「一緒の時間を作ってほしい」ということを真剣にかつ、冷静に伝えるのです。

この時点で、男性は初めて助けを必要としている存在が近くにいることに気がつきます。

そして、愛があれば、必ず向き合ってくれます。
時間を作ってくれたり、解決策を考えようという姿勢を見せてくれたりするはずです。

(真剣かつ冷静な伝え方をしても向き合ってくれない相手であれば、別れを視野に入れてもいいと思います)

多くの場合、女性は「相手に自分の状況を察して欲しい」、「相手のほうから行動してほしい」という期待をして、その結果ストレスをためこみ、
いつまで経っても察してくれない男性に愛想をつかしてしまっています。

彼にアクションを起こしてほしいなら、「何をやってほしいか」明確に、具体的に伝えることを心がけましょう。

「期待」と「察して」は、ムダと割り切ったほうがいいです。

その2 自分の自由時間を確保し、楽しむ

「私ばっかり…」という不公平感、ガマンがあると、パートナーに対するイライラがつのります。

まずは、「私ばかり…」と思う要因を取り除いてしまいましょう。

家事に旦那さんがまったく協力的でないなら、やめてしまえばいい。
(家事代行サービスもあるし、思いきって家事を放置してみるのもありです)

仕事仲間と飲み歩いてばかりいるというなら、自分も友人と飲む時間を作って楽しめばいい。

大事なのは自由な時間を作りだして、楽しむこと。

パートナーのことを忘れるくらい、自由に生きていると、男性のほうから勝手に追いかけてきてくれます。これは本当です。

実際に私の知り合いで、こんな女性がいました。

彼女の旦那さんは、インドア派で、休日もどこにも出かけたがらない。家でもずっと仕事をしているようなタイプなんだそうです。

彼女は一緒に出かけたいと思っていましたが、旦那さんが乗り気でない。

仕方ないので彼女は、週末は別の予定でいっぱいに埋めて、旦那さんを置いて出かけることにしたのです。

すると面白いことに、数ヶ月後に旦那さんのほうから「最近一緒に出かけてないよね、寂しい」という発言が飛び出したそうです。

「自分から一緒に出かけようなんて絶対言わないタイプなのに、さすがに放置されるのは寂しいんだね」
と彼女は明るく語っていましたが、このくらい自由に、自分の時間を楽しめる女性は、間違いなく男性から愛され、大切にされます。

こうしたタイプの女性は、ウルトラマンの貴重なエネルギーを奪わない存在だからです。

その3 感謝を伝えることを習慣にする/ウルトラマンは「必要」とされないと来てくれない

世界を救う使命があるからといって、彼らだって、妻や彼女のことを「どうでもいい」と思っているわけではありません。

やはり傍にいてくれる女性の存在は、すごく大切なのです。

彼女や妻を幸せにしたいと思っているし、傍にいる女性が幸せでいてくれることが彼らの幸せでもあるのです。

しかし、パートナーがいつも不満げで、不幸そうにしていると、彼らは無力感を感じます。

そして持ち前の正義感から、「幸せにできないなら、別れた方がいいんじゃないか。俺なんていても意味がないんじゃないか」と思うようになります。

その結果、彼らはますます仕事に打ち込むようになります。

男性に大切にしてもらうコツは、このブログでも何度も書いていますが「感謝」をきちんと伝えることです。

感謝を伝えることで、男性は「自分が彼女を幸せにしている」という幸せを感じられます。必要とされていると感じます。

自分を「必要」としてくれ、明るく迎えてくれる場所に、彼らは必ず帰ってきます。
戦い終えた彼らが、戻ってくる場所をちゃんと用意しておきましょう。

「必要とする」とは、依存することではなく、感謝すること。

その感謝こそが、彼らにとってのパワー供給となるのです。

忙しくて会えない、一緒に過ごせない彼への正しい接し方

さて、ここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

まとめると

・察してくれない相手にイライラしたり、感情的になったりしない

・要求はストレートに伝える

・彼の存在を”忘れるくらい”自由に過ごす(放置する)

・感謝を伝え、必要な存在であることをきちんと伝える

です。ぜひ、自分の行動を振り返る参考にして、良きウルトラの妻になってください。

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