
私が人生でいちばん大きな失恋をしたのは25歳でした。
大げさではなく、本当に寝込み、しばらくの間はずっと情緒不安定で、ご飯もまともに食べられなくなって激ヤセしました。
あんなに泣いたことはないくらい泣いたし、今でも思い出すと胸が痛くなるし、もう二度とあんな思いはしたくないけれど、
あのとき、私、いろんな人の失恋ブログを読んで元気をもらっていたのよね。
だからいつか、自分も失恋から立ち直って幸せになって、「大丈夫だよ! 幸せな出会いはまた必ずあるから」と言ってあげられるようになりたい、そんなブログを書きたいと思っていた。
というわけで、今日は私の失恋話について書きたいと思います。
失恋話は以前にも書いたけれど、今回はもっと個人的な経験談です。
ちなみに前回の記事もご興味あればどうぞ。
「失恋後には運命の出会いが待っているという法則」
失恋からなかなか立ち直れなかった理由
失恋はつらいものです。
しかし、そこからすぐに立ち直る人もいれば、私のように大ダメージを食らってしまうタイプもいる。
何が違うのか。
もちろん性格的な問題や、相手に対する愛情の大きさといったこともあるけれど、今振り返ってみると、
② 自分自身が精神的に不安定だった
③ 交友関係が狭くて、彼にベッタリだった
の3つの要因が失恋の傷を化膿させていたと思います。
① 突然フラれた(当時は理由がわからなかった)
私、突然フラれたんです。
彼の様子がちょっとおかしいなと思った矢先に、全然会ってもらえなくなって……。
そのちょっと前までは、ラブラブだったから、私は何が起きたのかわからずパニくりました。
彼は「仕事が大変な状況になって、心の余裕が持てない」と言っていましたが、
当時の私はそんな彼を温かく見守ってあげることができず「どうして会ってくれないの!?」と追い詰めてしまった。
今考えると、相当重い女だったと思います。
仕事で余裕がない時に、そんな女と付き合ってられないと思うのは当然だと思うし、そうでなくても彼は私に多くの時間とエネルギーを使ってくれていました。
それなのに私は彼に愛情を求めてばかりでした。
彼は私といることに疲れきってしまったのだと思います。まあフラれるのも当然。
でもね、当時は理解できなかった。
「3年近く付き合ってきて、どうしてそんなに簡単に別れが切り出せるのか?」
「私の何が悪かったのか?」
「どうして心が離れてしまったの?」
そんなことばかりが頭をめぐりました。
今ならわかるのですが、
私がもっと精神的に自立していて、彼とも冷静に話し合いができて、彼が大変な時はそっとしておいてあげられる……
そんな心の余裕があれば、きっと違ったと思います。
でも、当時の私にはそれができませんでした。
② 自分自身が精神的に不安定だった
当時の私は独立したばかりで、仕事に関しても先行きが見えず、日々の生活に関しても常に不安でいっぱいでした。
だから「確かなモノ」が欲しかった。
そして不安を解消するために、その「確かなモノ」を彼に求めてしまっていました。
私は早く結婚したかったし、精神的に支えてくれるパートナーが常に傍にいてほしかった。
けれども、精神的に自立しなければ恋愛は上手くいかないし、この先も私は幸せになれないって、この時つくづく悟ったんですよね。
これが、大きな代償と引き換えに得たこの失恋での学びでした。
③ 交友関係が狭くて、彼にベッタリだった
あとね、生活の中心が「彼」になってしまっていたのも問題だったと思います。
失恋からの立ち直りが速い人の話を聞くと、皆さん交友関係が広い。
周りに常に人がいるようなタイプは、失恋後に元気を取り戻すのも速い気がします。
でも、当時の私の場合は交友関係も狭かったので、今までの生活がすべて壊れてしまった気がして、途方に暮れていました。
その後も失恋を引きずり迷走しまくる
それから2年くらいは迷走しました。
失恋直後は、暇な時間があると彼のことを考えて涙ぐんでしまうので、とにかく予定を埋めてしまおうと、謎に近所の鯛焼き屋でアルバイトを始めたりもしました。
都内のあらゆる占い師の元にも行きました。
相席屋、婚活パーティー、街コン、クラブなども行っていたし、彼を忘れるために、いろんな男の人ともデートしました。
でも、なかなか忘れられなかった。他の人とデートしても彼と比べてしまっていた。
「彼以上の人は、この先二度と現れないんじゃないか」
そんなことを考えて、よく泣いたりもしていました。
忘れもしない、失恋から2年後のクリスマスイブ。
私、知人にクリスマス会に誘われたんだけど、それが怪しい宗教団体のクリスマス会で。
家に帰って「私、なんでこんなことになってるんだろう……」と1人大泣きしたことを今でも覚えています。
失恋の傷を癒やしてくれたものとは?
当時、いろんなブログを読んでて、いちばん救いにならなかった言葉なんだけど、でも同時に真実なのは「時間が解決してくれる」ということ。
本当に少しずつ、少しずつ、痛みが薄れていった感じです。
もちろん2年経っても泣くくらいだから、平気になったと思っても何かの拍子にフラッシュバックしたりはしていました。
でもね、時間がいちばんのクスリです。失恋を癒やすには、ある程度の時間が必要。
あと、私の場合は仕事が猛烈に忙しくなったので、物理的に悩む時間が減ったこと、
そして、迷走こそしたものの、2年後にようやく新しく好きな人ができたことで完全に吹っ切れました(今の旦那ではないのですが……)。
泣くだけ泣いたら、忙しくすること、そして新しく好きな人を見つけること。
時間はかかりましたが、自分の時間を充実させ、悲しみを紛らわしながらも進み、行動し、
そうして新しく好きな人ができた時に、彼のことをようやく「幸せだった思い出」として完全に昇華することができました。
夫と出会えたのは、自立した自分になれた時/失恋から結婚まで
まあ、その新しく好きになった相手とも上手くいかず、結局はまたしても失恋することになるのですが、
大失恋と迷走期を経た私は、精神的にも成長し、経済的にも自立していました。
気がつくと、男の人に対する依存体質からは卒業していました。
そしてこの頃には「恋愛ではなく結婚がしたい」と強く思うようになっていました。
「結婚」という言葉が単なる憧れではなく、現実的にイメージできるようになったタイミングで、私は夫と出会いました。
私自身は、恋愛と結婚は別だと思っています。
元カレに対しては「恋」をしていた。
常にドキドキ・ソワソワしていて、嫌われたくなかったからガマンすることも多かったし、あまり自分の意見を言うこともなかった。
夫に対してはドキドキというよりは安心感。
無理せず一緒にいられるし、自分の言いたいことを素直に伝えられるし、一緒にいて不安を感じさせない人です。
しかし、これは大失恋、そしてその後のプチ失恋を経たからこそ、彼の「安心感」や「居心地のよさ」に気づけたのだと思います。
もっと若い頃に彼に出会っていても、その良さには気づけなかったかもしれない。
実は、夫も私と結婚する前に婚約破棄を経験しています。
夫も相当辛い思いをしたようですが、だからこそ私のことは「絶対に大切にしよう」と決めてくれていたみたいですし、私も辛い失恋があったからこそ、彼とは絶対に幸せな家庭を作りたいと思っていました。
そんな2人だからこそ「幸せになる」という覚悟を持って結婚できたのだと思います。
(ちなみに付き合って3ヶ月で入籍しました)
私の場合、結婚に必要な「覚悟」は失恋によって培われたと思っています。
失恋は必ず乗り越えられる。またステキな出会いはある
今となっては元カレには感謝しかありません。幸せな時間と思い出、愛情をたくさんくれた。
そして、あの失恋を機に、私は成長したし、精神的にも自立しました。
今、私は結婚して、とても幸せです。
「彼以上の人は、この先二度と現れないんじゃないか」と思った時期もありましたが、今の私は「旦那がいちばん」です。
女性は本当に「上書き保存」だから。
当時は信じられなかったけど、自分が経験したからこそ自信を持って言えます。
「失恋しても必ず乗り越えられるし、また新しいステキな出会いは必ずあるから」と。
失恋の渦中にいると「いつまでこの絶望感と、先の見えないむなしさが続くのだろう」と思うけれど、また好きな人はできます。
引きずりまくり、何かと根に持つタイプの私でさえ、好きな人ができればちゃんと立ち直れるのだから大丈夫です。
そして、自分の心の準備が整えば、ふさわしい結婚相手は必ず現れます。
私は迷走した時期もありましたが、それも含めて自分には必要な時間だったと思うし、いちばんベストなタイミングで今の夫に出会えたと思います。
幸せになることを諦めなければ、必ずまたステキな出会いはあります。
どうか希望を持って前に進んでください。
素晴らしい出会いがあることを願っています。