人の顔色が気になる……というあなたへ


先日、こんなツイートをしました。

 

たまたま、このツイートを見た友人から
「メンタル強いよね。どうやったら、そんなふうに割り切れるの?」と言われました。

まず、はじめに言うと「メンタルが強い」というのは誤解です。

プロフィールに書いてあるように、私はもともと、内向的HSP(内向型について知りたい方はこちらからどうぞ)なので
人がイライラしている空気感を察知するだけで、具合が悪くなるようなタイプでした。

人の顔色ばかり見て、周囲の人と足並みを合わせようと必死だった時代もありました。

でも、あるときから、すべてを振り切って生きていけるようになり、
人の顔色などまったく気にしなくなったのです。

「その場の雰囲気に合わせたり、行動したりする」日本文化では
相手のことを察して行動することが美徳、マナーであるかのような風潮があります。

しかし、こうした気質が歪んだカタチとなって表れると

「自分の言いたいことが言えない」
「人の顔色ばかり見て疲れる」

といった人が出てきてしまったり、

「あいつは空気が読めない」
と、足並みをそろえられない人を排除する動きに変わったりします。

自分自身もそうだったし、今はいろいろな方の恋愛相談に乗らせていただいているので、常々痛感しているのですが、
「嫌われたくない」という思いを強く持って生きている人、とても多いですよね。

「嫌われる勇気」がベストセラーになるのも、それゆえでしょうか。

もし、そんな自分に悩んでいるのであれば、少しでもヒントになることがお伝えできればと思い、この記事を書きました。

大ベストセラー、「嫌われる勇気」からも、参考になりそうな部分を引用させていただきます。


『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 』
岸見 一郎、 古賀 史健
ダイヤモンド社

他者はあなたの「期待」を満たすために生きているのではない

”われわれは他者の期待を満たすために生きているのではないのです。(中略)
他者からの承認を求め、他人からの評価ばかり気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになります。

『嫌われる勇気』より引用

例えば上司から頼まれたことでうまく成果が出せなくても、あなたが自分を否定する必要はありません。
なぜなら、あなたは「その人の期待を満たすために生きているのではない」のですから。

反対に、自分が思ったように他者が動いてくれないときに、そのことでイライラすることも間違っています。
他人もまた、あなたの期待を満たすために生きているわけではないのです。

この考えは、ずいぶん私をラクにしてくれました。
おかげで、人に対してもあまりイライラしなくなりました。

相手の行為によって、自分がすごくガッカリしてしまったときも、

「まあ、この人は私のために生きてるわけじゃないんだから……仕方ないよな」
と割り切れるようになったのです。

反対に相手の期待に応えられなかったときにも
「自分が至らないせいで」と必要以上に自分を責めることがなくなりました。

人から求められた役割を演じることに必死になっている人がいますが、
そもそも、人生において、自分の役割は自分で決めるもので、他者に求められた役割を無理して演じる必要はありません。

すべては自己責任。
他者の期待の責任をかぶる必要もないし、相手に自分の期待を押しつけてもいけません。

課題を分離させる

われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

(中略)あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むことーーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーー
によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

『嫌われる勇気』より引用

例えば、あなたが相手の希望通りに行動しなかったときに、
相手がどう反応するかは、「相手の課題」であって「あなたの課題ではない」のです。

ここで他者の感情にまで踏み込んで、あれこれと気をもんでいるなら、それは相手の課題に踏み込む行為ということです。

自分が「○○をしたい!」と思ったときに、周囲の人が反対したり、あなたをバカにするような発言をしたりすることがあったとしても、
大事なのは、自分を信じて「自らの課題」と向き合うこと。

かつて私が「就職をしない」と言ったとき
「就職だけはしておいたほうがいい!」、「フリーでいきなり食っていけるわけがない!」という人たちがいました。

しかし、私は「会社に依存しない自由な生き方がしたい」という自分の課題があり、
それが必ずクリアできると信じていました。

私に対して「それはできない」という人は、私の課題にまで踏み込んでいるのです。
だから、私がその人たちの意見に振り回される必要はありませんでした。

このように、自分の課題と他者の課題を切り離して考えることは非常に重要です。

もちろん、親身で言ってくれていることも、経験からアドバイスしてくれていることもあるので
周りの人たちの言葉にしっかりと耳を傾けることは大切ですが、
最終的に自分の「課題」を引き受けるのは自分だということは忘れてはいけません。

まずは自分を認めよう(自尊心を高める)

人の顔色を伺ってしまう人というのは、自尊心が低い場合が多いです。
私もかつては自尊心の低さに悩まされた時期があって、下記のようなワークブックに取り組んでいました。


『やさしくわかる認知行動療法』
貝谷 久宣 (監修), 福井 至 (監修)


『自尊心を育てるワークブック』
グレン・R・シラルディ

認知行動療法とは、日常の思考の歪み(マイナス思考や極度の一般化、決めつけなど)
を見つけて修正する訓練で、うつ病や不安障害などの治療にも取り入れられています。

認知行動療法の考え方は、自分の悪い思考パターンを知るうえで、非常に参考になりました。

絶対的な味方を作る

幸いなことに、私には
「私が何を選んでも、絶対に味方をしてくれる人」が、いつも必ず傍にいてくれました。

両親、友人、彼氏、夫などです。

味方を作る手っ取り早い方法は、「恋愛」だと思います。
恋人やパートナーは、最も身近で強力な味方になってくれる可能性が高いです。

味方になってくれる存在は、やはり必要です。

敵だらけのなかで、1人ですべてを引き受けて、戦い続けられるほど、人は強くないと思うからです。

数は多くなくていいと思いますが、
ときには弱音を吐いたりできる場所、自分を肯定してくれる場所があったほうがいいと思います。

経験上、誰か1人でも味方でいてくれるなら、「おかえり」と言って迎えてくれる場所があるなら、人は強くなれます。

今、そのような存在がいないのなら、自分を肯定してくれる味方を見つけに外に出ましょう。

誇れるスキルを持つ

私自身の経験を振り返ってみると、
私が「強く」なったのは、フリーの翻訳家として独立してからでした。

特定の会社や人に依存しなくても、「スキルさえあれば、生きていける」という自信がついてから

「その人や環境が嫌だったら、離れるという選択をすればいい」

という気持ちになり、「相手がどう思うか」ではなく、「自分がどうしたいか」で物事を選べるようになりました。

もし、夫や会社に依存していて、「この場所を失ったら生きていけない!」
という自分であれば、常に夫や上司の顔色ばかりを伺う自分になったかもしれません。

だから、何か1つ、生活していけるくらいの「スキル」を持っていると強いと思うのです。

人の顔色をうかがう人ほど、自分の能力を謙遜しがちで
すばらしいスキルを持っていながら

「自分など大したことない」
「自分より、もっと優れた人がいる」

と言って、自分の能力を腐らせてしまっています。

例えば、英語を例に挙げると、

仮に難関大学受験レベルの英語や、ビジネス英語を教えられる能力がなくても

アルファベットが書けて、簡単な単語がわかれば、
小学生や英語をゼロから学ぶ人に対して、アルファベットや簡単な単語なら教えることができます。

もちろん、絶えずスキルを磨くことは大切ですが、
現状の自分のスキルを必要としてくれる場所を見つけ、どんどん活かしていくべきなのです。

今、自分が持っているスキルを活用できる場所は、探せば必ずあるはずです。

まったく何もないという人は
何か得意なこと、好きなことをとことん極めてみましょう。

他人軸ではなく、自分で決定する

人の顔色をうかがう癖がある人には、
「環境や運命任せにしがち」という特徴があります。

言ってしまえば「主体性」に欠けているのです。

他人軸で生きると、自分の幸せが他者の基準で左右されてしまいます。
反対に「自分軸」ですべてを決めると、ブレない幸せを手にすることができます。

これは、「他者と比較しない」ということでもあります。

幸せの基準を他者に置くと、他者に自分の人生をコントロールされることになります。

「自分は何者にもコントロールされない」と決めてください。

自分が比較するべき対象や基準におくべきは、過去の自分や未来の自分です。
他者に委ねていた人生を取り戻しましょう。

人の顔色をうかがう人は優しい

ここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

「ついつい人の顔色ばかり見てしまう」という人は、基本的に優しいんですよね。
人の気持ちに敏感で、「いい人」が多い。

相手の気持ちを察して、気遣いができることはすばらしいです。
特にサービス業では、このような能力が重宝されます。

しかし、気遣いができることと、他者に振り回されること、他者の言いなりになることは別です。

自分の人生の主人公は、自分です。
このことを思い出して、もう一度自分の人生を生き直しましょう。